第二次大戦期に活躍したイタリア空軍の傑作戦闘機を作る!【達人のプラモ術<マッキ MC.202フォルゴーレ>】

■水性塗料のVICカラーからイタリア空軍機用の限定色が発売中

英語表記のインストでは、日本ではなじみのないイタレリカラーで色指定がされているのですが、付属の日本語対訳補足説明書では「GSIクレオス・Mr.カラー」「GSIクレオス・水性カラー」「タミヤ水性アクリルカラー」の互換表が載っているので大変ありがたいです。

また今回、水性塗料のVICカラーからイタリア空軍機用の限定色が発売。調色しなくてもズバリMC.202フォルゴーレ機体色を再現できます。今回はこのVICカラーで塗装を進めていくつもりです。

▲今回発売されたVICカラー「イタリア空軍機用限定色」は、イタリア空軍機で使用された機体色3色に機体内部色を加えた4本1組で発売。価格は1320円。これとは別にMC.200サエッタなど大戦初期のイタリア機用カラーセットも発売されている。 ビーバーコーポレーション扱い

■製作開始!まずはエンジンから

製作はインストの指示の指示に沿ってエンジンから組んでいきます。

1/32スケールということもあり、機首に内蔵されたアルファロメオRC.41DB.601(ダイムラーベンツDB.601のライセンス生産エンジン)は、ディテールを追加せずともリアルに再現されています。

エンジンのパイプ類がビニールチューブで別パーツ化されており、さらにエッチングパーツを使うことで立体感のある仕上がりが得られるようになっています。

エンジンのパーツはフレームを含めて32個です(これにビニールチューブを使った配管が加わります)。

▲エンジンは少ないパーツながらRC.41DB.601をよく再現している

▲エンジンの補器類に繋がる配管がビニールパイプで再現されている

▲組み上げたエンジン本体と補器類。塗装の効率を図るため、同一色(黒)で塗装するパーツを極力組み上げておく。色が異なるパーツは、それぞれ単体で塗装してエンジン本体に取り付けていく

▲エンジン本体の塗装は半艶のブラックが指定されているが、Mr.フィニッシングサーフェイサーを黒塗料の替わりにしている(良いツヤに仕上がるので)

▲エンジン本体と補器類、ビニールチューブで再現されたホース類は個々に塗装。組み上げた後、ダークシルバーを使ったドライブラシでディテールを強調している

▲塗装したエンジンをタミヤスミ入れ塗料のダークブラウンを使いウォッシング。オイルの汚れを表現する。タミヤ「スミ入れ塗料 ダークブラウン」(440円)

▲スミ入れ塗料のダーウブラウンでのスミ入れが完了。エンジン本体が完成

実はマッキ MC.202フォルゴーレは好きな機体のひとつ。それだけに今回、1/32スケールでのキット化は製作意欲をそそります。

次回はエンジン製作と脚まわり、そしてコクピットの製作を進めていきます。お楽しみに!

>> [連載]達人のプラモ術

<製作・写真・文/長谷川迷人>

 

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