これは手強い!特徴的な組み方が悩ましいエンジンと主翼の製作【達人のプラモ術<マッキ MC.202フォルゴーレ>】

■機首上面機銃の取り付け

エンジンのパイピングが完了したら、インストの手順に従って2丁の12.7mm機銃を取り付けます。MC.202の武装は、前身のサエッタと同じ機首上面の12.7mm機関銃2挺に加え、主翼に7.7mmが2挺と、同時代の戦闘機に比べるといかんせん貧弱でした。

▲少ないパーツながらディテールが良く再現されている12.7mm機銃

▲先に取り付けたエンジンマウントの上部に機銃パーツを固定

 

■主翼上面の取り付け

ここまで組み上げたら、この時点で主翼上面と下面を接着合体させます。インストでは胴体と主翼下面の接着後の工程で上面を取り付けるように指示されていますが、後々の作業効率を考えての変更です。もちろん胴体パーツとの仮組みをして問題ないことを確認してからの作業となります。主翼上面は接着前に翼内7.7mm機銃のための穴を開けておく事を忘れずに。

機銃口の外側にはエッチングパーツで補強板が再現されていますが、筆の軸やプラ丸棒を治具にして主翼の曲面に合わせて曲げる作業が必要となります。

また主翼を仮組みしたところ、脚収納部の隔壁が0.3mm程度高く接着面に僅かに隙間を生じたので、隔壁の上部分を削って合わせ目がピタリと合うように修正しています。

▲機銃口の補強板はエッチングパーツで再現されているが、主翼の曲面に合わせるために治具を使って曲げる必要がある

▲機銃口に瞬間接着剤を使い補強板を接着した状態

▲胴体下面の主脚隔壁上面部分が0.3mmほど高いため、主翼上面の干渉してしまうので、削ってすり合わせる必要がある

▲主翼上下面を接着、マスキングテープで固定しておく。フラップ類も後着けにしている

 

■次回、コクピットの製作

今回はここまで。組み立て自体に大きな問題はありませんが、エンジンの配管の取り付けなど、なかなか苦労する部分もあります。また後の作業しやすさを考えて、インストの指示とは組み立て手順を変更しました。もちろん問題はありませんが、これは自己責任となります。

次回は3Dデカール等で計器盤が再現された計器盤などコクピットの製作をおこないます。お楽しみに!

>> [連載]達人のプラモ術

<製作・写真・文/長谷川迷人>

 

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