メリハリを付けるシェード塗装後にいよいよ機体を塗装!【達人のプラモ術<マッキ MC.202フォルゴーレ>】

■いよいよ機体の塗装!

影色となるシェード塗装が完了したら、いよいよ機体の塗装です。

今回は機体色もVICカラーから発売されたイタリア空軍機カラーを使用ました。同カラーは水性カラーなので、ラッカー系塗料のような刺激臭がなく、シンナー臭が苦手な方にもオススメです。エアブラシと筆塗りのどちらにも対応しているのもありがたいです。

エアブラシ塗装では希釈しなくても吹けるとなっていますが、今回は個人的な好みで5%程度、アクリル溶剤で希釈しています。10%以上希釈してしまうとムラになりやすくなるので要注意です。

エアブラシは0.3mmのダブルアクション、エア圧0.7Mpaで使いましたが、この手の水性系塗料でありがちなノズルへの詰まりもなく使い勝手は良い塗料です。

▲機体塗装には下面に「ライトブルーグレー1」、上面に「ライトヘーゼルナッツ4」を使用している

▲まずは機体下面の塗装から。使用しているのは「ライトブルーグレー1」

▲塗装→乾燥を3回繰り返して、シェードの黒ラインを微妙に残すよう塗り上げていく

▲「ライトブルーグレー1」の塗装が完了。水性カラーなので乾燥にはやや時間がかかるためヘアドライヤーの温風で時間短縮

▲機体下面色と同じになるラジエターや水平尾翼も塗装しておく

▲ラジエター

▲機体上面は「ライトヘーゼルナッツ4」を塗装

▲下面と同じく、3回塗り重ねている

▲機体の塗装に光沢があるのは、今回のハイライトとも言えるスモークリング迷彩のデカールのシルバリング(※)を防ぐ目的で、セミグロスクリアーにて塗装面全体をオーバーコートしたため

※デカールのシルバリングとは?
デカールをツヤ消し塗装面やざらついた塗装面に貼った場合、デカールのフィルムが密着できないため、塗装表面との間に空気が残りデカールが浮いてしまう。こうなると印刷されていないデカールのファイルムが白く目立ってしまう。これをシルバリングと呼びます

▲上面の塗装が下面にまで回り込んでいるのがイタリア機の特徴

▲ラジエターの側面も上面と同じ色に

▲塗装の乾燥後、マスキングを剥がして塗料の吹きこみがないかをチェック

▲吹きこみはなかったが右水平尾翼を見事に塗り忘れている

 

■次回はいよいよ迷彩デカールの貼り込み!

機体の塗装が完了(水平尾翼を塗り忘れましたが)。いやー、塗装が入るとイッキにイタリア機らしく見えてくるから不思議なものです。モチベーションもぐっとあがります。

次回は本キットの特徴でもある、スモークリング迷彩のデカールを貼っていきます。いや、ちゃんと貼れるんでしょうか? なんか100枚くらいあるし…。

というワケで次回もマッキMC.202フォルゴーレの製作、乞うご期待です!

>> [連載]達人のプラモ術

<製作・写真・文/長谷川迷人>

 

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