今秋リリース「iPadOS 18」でできるようになる5つのこと|iPad Hacks

2)手書きメモが取りやすくなる

続いて、注目したいのは、手書き文字を走り書きしても、自動で綺麗に整えてくれる機能。

オンデバイスでの機械学習処理を活用した機能で、走り書きした手書き文字の見た目がリアルタイムに整えられていきます。この機能は「スマートスクリプト(Smart Script)」として解説されました。

iPadOS 18の新機能

▲走り書きを綺麗に整えたり、ペーストしたテキストを手書き風に整えたりできる

また、手書きメモを長押しすると、書き込んでいたテキストが避けるように移動して、新たにテキストを書き加えるためのスペースが用意されることや、手書きメモに対してペースト操作をしたテキストデータが、手書き文字のようなスタイルに変換されて表示されることなどもユニークです。

 

3)フリーボードでのプレゼンがしやすく

「フリーボード」アプリでは、際限なく情報をまとめられる一方で、どこを表示するか調整するのが面倒な部分もありました。新たに追加される「シーン」機能を使うと、表示したい領域を登録しておくことで、それを選ぶとすぐに表示を切り替えられるようになります。

フリーボードを使ってプレゼンテーションや学習をする際には、便利な機能と言えるでしょう。

iPadOS 18の新機能

▲フリーボードをよく使う人には「シーン」は嬉しい新機能だろう

 

4)新しいアプリUIの登場

アプリのUIに関しては、「フローティングタブバー」と呼ばれるものが追加されます。これはアプリ画面の上部にタブを切り替えるUIとして配置されるほか、サイドバーのような表示に切り替えることも可能。さらにサイドバーの内容は、お気に入りの項目をアクセスしやすい場所に配置できるなど、カスタマイズにも対応します。

iPadOS 18の新機能

▲上部にタブが表示される

iPadOS 18の新機能

▲サイドバー表示に切り替えた状態

なお、こちらのUIはサードパーティ製アプリにも適用できるとされているので、徐々に対応するアプリが増えていくことでしょう。

 

5)iPadの遠隔操作が可能に

SharePlayの機能のひとつとして、遠隔地にいる相手が何をすればよいのか指示したり、リモートコントロールをしたりする機能が追加されることもトピック。

基本的に、指示する側のユーザーは、画面のタッチ操作で指示を描画できます。また、リモートコントロールを申請し、指示される側のユーザーがそれを許可する場合、遠隔地から相手の端末を操作して、具体的な操作を教えることも可能です。

iPadOS 18の新機能

▲SharePlay中に画面に指示を書き込んで、操作がわからない相手に指示できる

*  *  *

このほか、ホーム画面やコントロールセンターのカスタマイズ性がアップすることや、写真アプリのUIが変わること、バックグラウンドの処理を最小限にしてゲームプレイに最適な状態にする「Game Mode」の追加など、iOS 18と共通した新機能も多数あります。これらの詳細が気になる場合には、公式サイト等で情報をキャッチアップしておくことを忘れずに。

>> [連載] iPad Hacks

<文/井上 晃

井上 晃|スマートフォンやタブレットを軸に、最新ガジェットやITサービスについて取材。Webメディアや雑誌に、速報、レビュー、コラムなどを寄稿する。X

 

 

 

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