■エンジンフェアリングは選択式
キットはよくできたエンジンが再現されており、5分割されたカバーを取り外せば、エンジンとガンベイドア内部を見られます。実のところインストでは、エンジンフェアリングパネルは外した状態か接着した状態のどちらかを選んで製作せよ、と指定されており、完成後に取り外しできる仕様にはなっていません。
作例は、エンジンも見たい、機体のフォルムも楽しみたい、というわがままを押し通すために、両面テープで各パネルを固定。取り外し可能にしています。パネル自体の嵌合性は良いのですが、プラのテンションもあり、やはりピタリとはいきません。若干パネルのラインに段差が生じています。
■脚の取り付け
キットではエンジンを機体に組む際に主脚も組み込む仕様になっています。作例は塗装時のマスキングの手間などを考えて後付けに加工し、主翼側に差し込むピン部分を半分ほどカットしています(取り付け基部を短くすることで90度ひねるように差し込める)。そのため、やや取り付け強度に不安が残るので、エポキシ接着剤を使い強度を確保しています。
■キャノピーの製作
キャノピーは2パーツ構成で透明度も高く、フレームのモールドもしっかりとしています。残念ながら専用マスクシールは付属していないので、マスキングテープを使います。
インストでは、キャノピーフレーム内側は黒で塗装せよ、と指定されていますが、作例では機体内部色で塗装しています。またガンサイトのレクテルがクリアパーツで再現されているので、光硬化樹脂を使い接着後も曇らないように取り付けています。
■プロペラの製作
プロペラは基本的にはキットのインストに沿って製作すればOK。ただし3枚のプロペラブレードは、取り付け基部が小さく正しい位置に接着しづらいので要注意です。
■アンテナ線の取り付け
キットには、キャノピー後部のアンテナから垂直尾翼の伸びる空中線(アンテナ線)の再現用に細い金属線が付属しています。しかしアンテナ線に使うには太すぎるので、ここは定番の“伸ばしランナー”を使用しています。空中線取り付け基部の碍子がパーツで再現されているのはありがたいです。