スモークリング迷彩が映える!イタリアの名戦闘機が完成!【達人のプラモ術<マッキ MC.202フォルゴーレ>】

■完成!

今回、製作途中で尾輪が折れる、接着した排気管がいつの間にか外れていて焦る、機体各部に接着した小エッチングパーツが無くなる、主翼機銃を紛失する、といった些細なトラブルはありましたが、何とか完成することができました(実はリカバリーで四苦八苦)。

キットは仕様に応じてパーツの違いや取り付け位置が変わるので、製作に際しては、事前のチェックと注意が必要ですが、日本語版の解説書が付属していので助かりました。

▼「マッキMC.202フォルゴーレ」ギャラリー

▲機首上面と後部エンジンフェアリングを外した状態。キャノピー前のガンベイドフェアリングを取り付けておくと機首の長さを強調できる

▲MC.202は左の主翼が右に比べて20cm長い。キットもちゃんと長さ違いが再現されている(左翼が6.25ミリ長い)が、一見では分からない。ちなみにこれは、プロペラの回転方向に生じるトルクモーメントで機体が傾くのを防ぐための採用された形状だ

▲機体下面の機首からラジエーターにかけてはオイル汚れを塗装で再現している

▲後方から見ると後方視界確保のためキャンノピー後部が大きく絞り込まれているのが分かる。アメリカのF-4Uコルセアの初期型(バードケージキャノピー)でも同じような形状で視界を確保している

▲3Dプリントの計器盤デカールなどを使うことで精密感があるコクピット。1/32スケールならではの見せ場のひとつ

▲イタリア機の個性的な迷彩をデカ―ルで再現可能! これはこれでアリだと思う。選択肢が多いのには賛成だ。イタレリの今後にも期待したい!

 

■飛行機モデルの楽しみ方

1/32スケールは作りごたえがあります。エンジンやコクピットといった細部のディテールにもメーカー独自のこだわりがあり、それがまたキット魅力なっています。

昨年100年を迎えたイタリア空軍の中で、WW2において活躍した「MC.202フォルゴーレ」、イギリスの「スピットファイア」やアメリカの「P-51マスタング」にもヒケを取らない高性能機でした(もう少し登場が早かったら良かったんですが…)。デカール迷彩は大変だけど、改めて惚れ直しました。プラモの達人オススメのキットです!

さて次回はちょっと目先を変えて、いまやプラモ製作で欠かせない塗装ツール、エアブラシのハウツーを紹介していきます! お楽しみに!

それにしてもプロペラのデカールどこいっちゃったんだろう(泣)。

>> [連載]達人のプラモ術

<製作・写真・文/長谷川迷人>

 

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