キャリアの場合、20GBで5分カケホーダイだと、8640円/月でした。これを考慮すると、通話定額オプションありの場合、FREETELの20GBプランなら月額で-1718円、イオンモバイルの20GBプランだと、-1642円安くなります。通話をほとんど利用しない人なら、通話オプションは不要となるので、それぞれ-2625円、-3262円安くなります。結構差がありますね。
ただし、通信環境の安定性では大手キャリアに分があります。格安SIMは時間帯によっては速度が不安定になる可能性も……。月20GB使うのは、なかなか厳しい場合もあるかもしれません。値段差が2000円弱と小さいことを考えても、キャリアプランは有力な選択肢として残ります。
■10GBプランなら格安SIMのお得感はまだまだある!
10GBプランならどうでしょうか。「5GB出は足りないけど、20GBまで使わない」という人にとって、この容量は絶妙です。
どの格安SIMを見ても、月額料金は通話定額込みで4000~4500円の間に収まっています。キャリアの20GBプランと比べると、大体4000円/月安くなる計算です。これだけ割引額が大きくなると、多少通信が遅くなりがちな時間帯があっても、充分に選ぶメリットはありそうですね。
また、通話をほとんど使わない場合には、格安SIMだと3000~3500円。キャリアの20GBプランと比べると、5000円/月以上安くなることもあります。
■結論
1)キャリアの月5GB(7560円/月)で満足している人
→なんとなく20GBプラン(8640円/月)に変えると損するので注意。
→格安SIMで5GB前後のプラン(通話定額オプション込みで3000円/月程度)を選ぶ場合は4500円/月程度安くなる。
2)20GBを使い切れる人
→月20GBプランでは、格安SIM(通話定額オプション込みで7000円/月程度)の方がキャリア(8640円/月)にくらべて1500円/月程度安くなる。
→ただし、回線速度はキャリアの方が安定していることは理解しておきたい。
3)月10GBくらいがちょうど良いという人
→格安SIMプラン(通話定額オプション込みで4500円/月程度)の方がキャリアの20GBプラン(8640円/月)よりも4000円/月くらい安くなる。
→通話の利用頻度が少ない人(通話定額オプションなしで3500円/月程度)は5000円/月以上安くなることもある。
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(文/井上 晃)
スマートフォン関連の記事を中心に、スマートウォッチ、ウエアラブルデバイス、ロボットなど、多岐にわたる記事を雑誌やWebメディアへ寄稿。雑誌・ムックの編集にも携わる。モットーは「実際に触った・見た人だけが分かる情報を伝える」こと。編集プロダクション「ゴーズ」所属。