1.カセットボンベは万能燃料
ライフラインが絶たれた状況では、何をするにも燃料が必要になる。そこで考えるべきは、どの燃料が被災地で調達しやすいか。過去の被災地を見ると、比較的早く手に入れられるのはレギュラーガソリンだが、使用には危険が伴う。そこでお勧めは自治体の備蓄も進むカセットボンベ(CB 缶)だ。コンビニなどでも販売され入手しやすい。焼く、暖まる、照らす、発電するなど、最近は燃料にカセットボンベを使うツールが数多く発売されている。
2.ファスナー付きビニール袋でお手軽炊飯
いざというときに調理用具の代わりになるのがファスナー付きビニール袋だ。これさえあればなんと米が炊ける。水と米を入れたビニール袋とレトルトパックをビスコ缶などの大きめの缶に入れ、湯煎するだけ。湯煎用の水は、雨水や溜めた水などでも問題ない。飲用水は炊飯用だけ、炊飯後洗う必要なしとなると、貴重な飲用水がかなり節水できる
①薄手の袋なら、缶の底で溶けないよう二重にしておくと安心
②米と同量の水を袋に入れる。無洗米でなくても研ぐ必要はない。約0.5合のごはんがあればひとりの1食分はまかなえる
③袋は口を閉じずにレトルトパックと一緒に缶に入れ水を注ぐ
④缶を火にかける。製造後5年という長い賞味期限で防災用として販売されている江崎グリコの「ビスコ保存缶」はお菓子を食べるだけでなく、簡易の鍋として直接火にかけられる便利アイテムだ
⑤中火で約20分で炊き上がる。缶は熱くなっているので、持つときは注意しよう。非常時に役立つギアとしてマルチツールが有名だが、できればプライヤー付きを選んでおけば、火に掛けたモノでも持てる
⑥短時間で炊き上がるが、レトルトもこの頃には十分温まっている
⑦皿がなければ、ごはんが炊けた袋に直接カレーを入れて食べる
3.貴重な水を節約できるビニール袋
非常時のサランラップの使い方として「皿に巻いて料理をのせれば、ラップを捨てるだけで皿を洗う必要がない」というものがあるが、実はこれ、ビニール袋の方が簡単だ。他にも荷物や食糧の小分けや、簡易トイレなど、あればかなり重宝する。サイズ違いで多めに用意しておきたい
4.お湯を注ぐだけでえ食べられるごはんがある
被災時に温かいごはんはありがたいが、炊くには調理具が必要。もっと簡単にごはんが食べられたら……、を実現する商品がレスキュー米だ。必要なものはお湯だけ。5年間保存可能。ちなみにスーパーやコンビニで売っている日清食品の「カレーメシ」シリーズも、実は同じように使える。お湯を注いで、混ぜたらフタをして15分ほど待つだけだ。
5.日本のパワーバー「えいようかん」でカロリー補給
海外メーカーのエネルギーバーは、慣れない人には食べづらくその甘さも受け付けづらい。5 年間保存できる羊羹「えいようかん」なら、1 本でおにぎり約1個分のカロリーが補給できる。
6.マルチな活躍をしてくれるガムテープ
布のガムテープは、被災時にあると便利なグッズのひとつだ。大きな傷口に布を1枚挟んで貼り、絆創膏代わりに。ビニールシートで雨除け用の屋根を作るときにロープ代わりに。避難所で段ボールの衝立を作るときなど、使い途は多い。目立つ色なら目印にもなる。また油性マジックがあれば、布ガムテープが伝言板代わりにもなる。
7.サランラップで清潔さを保つ
食品の鮮度を保つラップも防災時に活躍する。炊き出しの料理をくるんで衛生状態を保つ。巾着状にしてビニール袋代わりに使う。新聞紙と一緒に体に巻いて防寒対策。骨折した際に包帯代わりに使うなど。ラップが衛生的だからこそ体に直接触れさせて使えるのだ。また水分を保つ役割もあるラップだからこそ傷口にも使えて、さらに包帯代わりにもなる。
(文/&GP編集部)
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