張り線を仕上げて次はお楽しみのデカール貼り…のはずが問題発生!【達人のプラモ術<ブリストル・ブルドッグMkⅡ>】

■張り線とデカールが干渉!

胴体側面のギザギザマークは張り線の内側になるため、非常に貼りにくくなってしまいました。はめ込み式の張り線はガイド穴にはめ込んで瞬間接着剤で固定していますが、それほど強度があるわけではないので、力を入れると外れてしまいます。そのため、極力張り線に触れないようにデカールを貼るハメに…。

▲胴体のギザギザデカールをなんとか貼って、さて次はと機体下面のコードレターを見てさらに弱る。デカールの番号40番のコードレターの一部(数字の8)を貼る位置が張り線の下になっているのだ

▲付属のデカールも、貼りやすさを考慮してか、コードレターの末尾の8が別となっている。そこで張り線と干渉する位置に切れ込みを入れて、デカールを張り線の間に滑り込ませするように貼り込んだ。破れやすいデカールなので、気を使いながらの作業となり、1枚貼るのに10分近くかかったが、何とか張り線の上からの貼り込みに成功

▲仕上がりはご覧のとおり。結果的にな張り線を一度外して貼り込んだ方が作業効率は良かったようだ

 

■デカールを乾燥させている間にプロペラを塗る!

さて苦労した甲斐もあってデカール貼りも何とか完了しました。

まぁ直後に機体を落として、垂直尾翼が外れ、主翼の張り線も3本外れてしまい、泣く泣く直すハメになったのはさておき、機体のデカールが乾燥するまで間にプロペラを塗装します。

ブリストル・ブルドッグのプロペラは木製で金属製のスピンナーが取り付けられています。インスト指定ではプロペラはダークアース(茶色)に塗装せよとなっており、実機の写真を見ても博物館の機体は確かにダークアース系のカラーで塗られているようです。しかしせっかくなので、模型映えするように、作例はWW-1大戦機の木製プロペラによく見られた木目が見えるものに仕上げました。

▲まずは指定どおりダークアース(Mr.カラー22番)で塗装。その後、ブレードにリアルタッチマーカーのブラウンを使いそれらしく木目を描きこんでいく。マーカーは水性なので、描きこみが不自然になってもやり直しできる

▲木目を描きこんだプロペラに薄めたクリアーオレンジ(Mr.カラー48番)を3~4回塗り重ねていく。これで磨きこまれた木製プロペラの雰囲気が再現できる。クリアーオレンジは重ねる回数が多いほど濃くなるので要注意

▲スピンナーは黄色(先端は無塗装のシルバー)なので、木目塗装をしたプロペラをマスキングして白で下地を塗装したのちイエローで仕上げている

▲塗装したプロペラを機体に取り付け。機体が明るい銀色なので木目調プロペラとスピンナーの黄色が良く映える

 

■残るは機体の艤装のみ! 次回完成ブリストル・ブルドッグ

いやー今回は、いろいろあって思いのほか製作に手こずりました(ちゃんと製作手順を組まない結果なので深く反省)。しかし張り線もバッチリ決まり、デカールによるマーキングも完了。木目仕上げにしたプロペラも気に入っています。

機体はほとんど完成したように見えますが、主翼上面の機銃や、排気管などがまだ取り付けられていません。しかしここまで組みあがるとぐっとモチベーションもアップしますよね。次回完成を目指します! 乞うご期待!

▲デカールを貼っている最中に機体を床に落として垂直尾翼が外れ、主翼の張り線が3本吹っ飛びました。3歩進んで2歩下がる(泣)

>> [連載]達人のプラモ術

<製作・写真・文/長谷川迷人>

 

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