細かい艤装パーツを取り付け、アンテナ線を張って完成!【達人のプラモ術<ブリストル・ブルドッグMkⅡ>】

■あとはアンテナ線を張ればブリストル・ブルドッグの完成!

機体艤装パーツも取り付けが完了。完成!と言いたいところですが、最後にもうひと作業、主翼から胴体にかけてアンテナ線を張る作業を進めます。

インストを見ると両翼の上面から垂直尾翼にかけて長いアンテナワイヤーが張られています。さらにそのワイヤーの中程からコクピット後方にかけてもワイヤーが伸びています。

今回の作例では、ストレッチリギングを使用してアンテナワイヤーを再現しました。0.2mmを使用したのですが、ちょっと太かったようです。オススメは0.6号(0.13mm)のストレッチリギングです。

ストレッチリギングは伸縮性があるので、軽くテンションをかけることにより弛むことなくラインを張れるため、今回のようにクロスしたワイヤーの再現に向いています。リギングの接着には瞬間接着剤(硬化促進スプレーとの併用)を使用します。

▲アンテナワイヤーの再現には1.5号(0.2mm)のストレッチリギングを使用したが、張りやすくはあるものの、やや太く実感を損ねてしまった。折を見て0.6号(0.13mm)のストレッチリギングに張り替える予定

▲ストレッチリギングを使用したアンテナワイヤーの取り付けが完了。リギングに伸縮性があるので、弛むのを防げる

▲モデルカステン「0.6号(0.13mm)ストレッチリギング」(1980円) 1/48スケールなどの飛行機模型の張り線を再現するのに最適な樹脂製のライン。複葉機における張り線、飛行機の空中線などの再現に使用できる。適度な伸縮性があり、軽くテンションをかけることにより、まっすぐにラインを張れるほか、太さの微調整も可能

 

■いろいろ苦労しましたが…ブリストル・ブルドッグMk.Ⅱ完成です!

デカールを貼るタイミングを勘違いしたり、製作中に機体を落としたり…と、苦労させられましたが、無事ブリストル・ブルドッグが完成しました!

複葉機はいいですね。WWⅡで活躍した航空機とはまた違った独特の存在感があります。複葉機は「張り線とか製作のハードルが高いんだよなぁ」と敬遠されることが多かったのですが、今回のこのブリストル・ブルドッグは組みやすく、また張り線も再現しやすく工夫されています。もちろん簡単にできるとは言いませんが複葉機入門にオススメのプラモデルとして、魅力にあふれるキットだと思います。

作例は、達人が待ちきれず、個人でエアフィックスから直で取り寄せたものですが、国内での正規輸入販売はGSIクレオスがおこなっており、発売日は9月30日、価格は6600円とのことです。注目されているキットでもあるので、複葉機にチャレンジしたいという方、発売日に模型店に早めの予約購入オススメします。

それにしても、アンテナ線を張ってしまうと、ブリストル・ブルドッグ機体を持つ場所がすごく限定されてしまいます。胴体後部の下側、あるいは下翼外側くらいしか安心して持てません。うっかり指をひっかけてしまうと張り線とアンテナ線を切ってしまいそうです。

できればケースに固定展示、機体は触るべからずがベストだと思います。

▲アンテナ線と張り線の強度がないので、機体を持つ際には気を使う必要がある

▲下翼外側を持つ、あるいは胴体下側を持つのが破損を防ぐベスト持ち方のようだ

 

■ブリストル・ブルドッグMk.Ⅱギャラリー

さて次回は何を作りましょうか?

>> [連載]達人のプラモ術

<製作・写真・文/長谷川迷人>

 

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