ジオラマだから光らせたい!電飾を組み込むために窓を自作【達人のプラモ術<ハーバータグボート>】

■キャビンの製作

ハーバータグボートは操舵室の下がキャビンになっています。電飾で内部を光らせるので、操舵室と同じく透明プラ板で窓を自作し、内部にLEDを取り付けます。操舵室に比べて広いので、LEDは2個使用します。キャビンには床が再現されていないので、1mmプラ板でLEDを保持するステーを追加する必要があります。

4枚合わせで構成されるパーツの内側は、黒サーフェイサーで下塗りのあと、LEDの光が反射するようにシルバーで塗装しておきます。

キャビンパーツも組み立て後の光漏れに要注意。ここではパーツの合わせ目部分に内側からフィニッシュシート(ミラーフィニッシュ)を貼り込んで光漏れを防いでいます。

▲キャビンパーツは光漏れを防ぐために黒サーフェイサーで塗装

▲そして黒サーフェイサーで塗装後にシルバーで塗装しておく

▲キャビンも前後左右の4枚パーツを組み合わせていくのだが、これがまたパーツが微妙に歪んでいるため、組み立てが一筋縄ではいかない。歪みのあるパーツは、光硬化タイプの瞬間接着剤で接着面を固めて強制固定している

▲プラ板で自作したステーにLEDを固定

▲船底から配線を伸ばして電源と繋いで点灯テスト

▲操舵室を仮組した状態。操舵室はLEDの光漏れ防止のために黒サーフェイサーで塗装している

▲操舵室のLED配線はキャビンを通り船底の穴から電源につなぐ

 

■海面ベースのサイズを変更

今回はアンティークな木箱の中に海面を作り、アートジオラマを製作していきます。前回用意したミミック風の木箱は幅16cm×長さ24cmサイズでした。しかしある程度船体が組みあがって改めて仮置きしたところ、ちょっと小さく、これだとベースとなる海が目立たないと思い、サイズを幅24cm×長さ32cmの木箱に変更しました。現在木箱の到着待ちです。

▲船体が乗っている小さいスタイロフォームが元のサイズ、下の大きいスタイロフォームが改めて購入した木箱のサイズ

 

■オールドタイマーの雰囲気を活かしたジオラマに

というワケでハーバータグボート製作、第2回となる今回はここまで。なんとかLEDを組み込むことができました。にしてもパーツのゆがみや事後変形が多く、ヒーヒー苦労しながら製作を進めています。でも、こうした古き良き時代のキットも楽しいものです。

次回は船体の塗装と海面ベースの製作を進めます。お楽しみに!

 

■タグボート見てきました

先日、横須賀で保存されている戦艦三笠の甲板でプラモデル教室を開催。その際に横須賀の港で使われているタグボートを見てきました。もちろん現代のタグボートですから製作中のハーバータグボートとはかなり違いがあります。でも小さな船体に背が高く視界が良さそうな操舵室など、基本的なスタイルは同じでした。

艦首に取り付けられたタイヤなど参考になる部分も多く、作例に活かせたら面白いかなと考えています。

▲横須賀港で見かけたタグボート長門丸(撮影:長谷川伸二)

▲こちらは昭南丸。操舵室の形状などが違っている(撮影:長谷川伸二)

>> [連載]達人のプラモ術

<製作・写真・文/長谷川迷人>

 

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