知らないと絶対損。スーツを「格好良く着る」にはジャケットから見える「シャツの面積」がカギ!

【ビジネスファッション裏技事典】

スーツだけでなく、ジャケパン、セットアップとビジネスファッションがどんどん多様化する昨今。それ故、「何をどんな風に着こなせばいいのかわからない(汗)」というおしゃれ迷子が増えている模様。そこで、さまざまなファッションメディアで活動するエディターが、その悩みを解決するビジネスファッションの裏技を伝授します。

エディター/押条良太
大学卒業後、「MEN'S CLUB」編集部を経て独立。以後、ファッションエディターとして「LEON」や「OCEANS」、「日経ビジネス」などさまざまな媒体で活動。趣味はサーフィンとランニング。

 

 

Q. 「スーツとシャツのバランスがチグハグな気がします…。どうすればサマになりますか?」B.Y.さん(38歳)

A. “ジャケットから見えるシャツのバランス”を調整するだけで、スーツ姿はグッとスタイリッシュに!

肝心なのはジャケットから見えるシャツの面積。それを意識するかしないかで、印象はまったく変わります。そこで、特に気を付けて欲しいポイントをまとめました!

POINT1. ジャケットの後ろ襟からシャツを覗かせるのがマスト

スーツ初心者にとって盲点になりがちなのが、“ジャケットから見えるシャツのバランス”です。せっかく良いスーツとシャツを着ていても、このポイントを押さえていなければ、双方のバランスが崩れ、チグハグな印象になってしまいます。

そこで注目してほしいのが、“後ろ襟”の部分。写真のようにジャケットからシャツがこれくらい見えるのが理想的です。逆にシャツの後ろ襟が見えないのもNGですし、見え過ぎも禁物。大体1.5~2cmがベストバランスです。後ろ姿がスマートに見えるうえに、肌が直接スーツに触れないため、汚れや生地の傷みを防げます。

POINT2. ジャケットに隠れてしまわない台襟付きのドレスシャツを選ぶべし!

え? シャツの後ろ襟が隠れてしまう、と? おそらくその原因は、シャツの“台襟”にあります。台襟とは、シャツの襟の土台となるパーツのこと。襟を立たせるために欠かせないパーツで、この部分にしかるべき高さがあると、シャツを着た際に首元がすっきり見え、かつネクタイを結んだ際に見栄えが良くなります。スーツに合わせるドレスシャツには、台襟がついているものですが、カジュアルシャツには台襟が低いものが多く、ジャケットを着た際にシャツの後ろ襟が隠れてしまうことがあります。

故に、スーツに合わせるシャツは台襟のあるドレスシャツを選ぶのが基本。ちなみに台襟の高さは前が2~3cm、後ろは3~4cmくらいのものが良いでしょう。

POINT3. ジャケットの袖から少しシャツが見えるのが正解

次に注目してほしいのが袖部分。まず、ジャケットの袖先は手首の出っ張り部分あたりに来るものを選ぶのが目安。カジュアルなジャケットを着慣れている人は、短いと感じるかもしれませんが、ちゃんとしたスーツの場合はこれくらいが正解です。

そして腕を下ろした際、中に着たシャツがジャケットの袖から1~1.5cmくらい見えるのが着こなしのルール。スーツスタイルの袖は思っている以上に人目を引く部分。この部分のバランスが整っていないと、サイズの合っていないスーツとシャツを着ているように見えてしまいます。

POINT4. 手首を包み込む立体的なカフスのシャツを選んでおくと◎

ジャケットの袖からシャツが見えなければならない、となるとスーツに半袖のシャツは不向き、ということがわかりますね。通常の長袖のドレスシャツは、総じて袖丈が長めに作られていますが、当然ながらブランドやモデルによって袖丈は異なりますし、手の長さも個人差があります。シャツの購入時は試着をぜひしましょう。

なお、シャツの袖部分の輪っか状のパーツを“カフス”といいます。シャツの良し悪しが表れる重要なパーツで、手首を包み込みつつも手首で止まる立体的なカフスが上質なシャツの証です。試着する際はカフスのフィット感もチェックするとより良いでしょう。

【次ページ】スーツの下でもキチッとキマるシャツを厳選!

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