箱絵とは異なるオリジナルカラーに塗装して船体の完成!【達人のプラモ術<ハーバータグボート>】

■船体の塗装

箱絵ではキャビンや操舵室も赤で塗装されている今回のハーバータグボートですが、作例ではシンプルに白で塗装してみました。

煙突はキットの指示どおり黒に。そして赤と白のラインを塗装で入れています。イメージソースは横須賀で観たタグボートです。あるいは子供が絵にかく船…といったところでしょうか。また海をいくジオラマとなるので、ベースとなる海の青とのコントラストも考量しつつ、赤い船体に白いキャビンのタグボートになりました。

船名のマーキング(デカール)はキット付属のLUCKY XIをそのまま使用しています。船体の張り出しや手すりなど艤装パーツは、本来ならパーツ単位で塗装して後着けしていくのですが、隙間や段差が盛大にできるので、大半のパーツは接着後にマスキング→塗装という手間のかかる方法で仕上げています。

またリアルさに欠けるということで、削り落とした甲板のロープ類は配線用のリード線をより合わせて自作したものを塗装し、甲板に接着。かなりリアルな仕上がりになりました。

▲手すりやサーチラインとなど艤装パーツを取り付けた船体。キャビンと操舵室の塗装は白だったが、使い込まれた船体の古さを演出するために、やや黄色がかったMr.カラー 「C311グレー」(本来は米軍機のベトナム迷彩色)で塗り直した

▲GSIクレオス「C311 グレーFS36622(半光沢 ベトナム迷彩色)」(220円)

▲箱絵では赤いキャビンで描かれているが作例は白で塗装した。船体はキット指定の赤と黒で塗分けている

▲煙突は黒で塗装後にマスキングして赤ラインを塗装している。白のラインは細くカットしたフィニッシュシートを使用した。煙突の牛のマークは、手元にある1979年当時のハーバータグボートのデカールから流用したもの。現行モデルには付属していない。デカールはさすがに黄ばんでいるが、これも味ということでそのまま使用

▲キャビン上部に救命ボートや手すりを取り付け塗装した状態。船体全体にスミ入れ塗料のブラウンを筆で塗布して使い込まれた雰囲気を再現している

▲リード線をより合わせて自作したロープ。柔らかい金属線なので丸めたり束ねるといった形が作りやすい

▲自作したロープを塗装

▲前部甲板と甲板後部のデッキ上に自作したロープをおいて接着

▲ロープは立体感もあり使い込まれた感も塗装で再現。甲板を引きたてる良い小道具となった

▲2本のマストと船首のネット?を取り付けて、船体全体にウエザリング。錆や油汚れといった使い込まれたタグボート感を再現した。船体両側の船に自分の船体を押し付けて誘導する際に、船にダメージを与えないための緩衝材(キットでは縄を束ねた緩衝材を再現)は思うところがあり取り付けていない。詳細は次回

 

【次ページ】おっと。操舵室とキャビンから光漏れが発覚

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