ウレタンクリアーでボディを塗装。乾燥の間に外装類を製作【達人のプラモ術<ポルシェ911 GT3 RS(992)>】

■ボディの乾燥をさせている間に外装パーツ類を製作

ボディはウレタンクリアーが乾燥するまで触ることとはできないので、その間に外装パーツ類を仕上げていきます。

フロントバンパー、リアバンパー、エンジン。説明が前後してしまいましたが、フロントバンパーは塗装を考量してボディ組み立て時に接着しています。そのままだと下側のグリルパーツ(パーツB32)が付けられなくなってしまうので、後ハメできるように加工(ピンの穴を半分カット)しています。

▲フロントバンパーやリアバンパーは指定色のセミグロスブラックで塗装

▲グリルパーツ(パーツB32)はフロントバンパーを胴体と接着する際に同時に組み込まなくてはいけない。矢印部分のピンを貫通させる穴を半分にカットすると、後から組み込める

 

■リアコンビネーションランプの製作

サクサクと製作を進められるポルシェ911 GT3 RSではありますが、想定外に大変だったのがリアコンビネーションランプでした。

透明部品で成形されたパーツ(パーツD10)をマスキングして両面を細かく塗りわけて、さらにデカールも貼らなくちゃいけません。ウインカー部分のマスキングを爪楊枝などでしっかりと密着させる必要があります。

またパーツ自体が細く折れやすい(透明樹脂は硬い)ので、取り扱いには注意が必要です。またボディへの接着は、接着剤で塗装面を汚さないためにクリアボンド(タミヤ多用途接着剤クリヤー)を使う必要があります。

▲リアコンビネーションランプのウインカー部分は専用のマスクシールが付属しているのがありがたい

▲リアコンビネーションランプは裏側をライトガンメタル、表側をクリアレッドで塗装。さらにブラックでトリム部分を塗装する必要がある

▲塗装し、リアコンビネーションランプとエンジンフードをボディに仮組み。ピタリとパーツが収まるのが流石のタミヤスタンダード

 

■ウインドウパーツの塗装

フロントリアウインドウ、ドアウインドウといった透明部品は黒のトリムを再現する必要があるので、キットに付属の専用マスクシールを使って塗装していきます。

裏側からの塗装は、アクリル塗料を使えば、マスクシールをはがした際に万が一塗料がはみ出していても、塗膜が柔らかいので爪楊枝でこすれば簡単に落とせます。

▲専用のマスクシール。サイドウインドウは一部、通常のマスキングテープでカバーする必要がある

▲ライトカバーは内側からマスキングとなるので、ズレや隙間ができないように2枚のマスクシートを組みあわせるようになっている

▲フロントウインドウの下側は表側からもセミグロスブラックでの塗装が必要

▲クリアパーツの塗装は塗装が甘いと透けやすいので注意が必要だ。塗装後に塗装面の裏からライトを当ててチェック。光が漏れてくるようなら、塗り重ねて修正しておく

▲塗装が完了したウインドウパーツ類。透明度が高く歪みもほとんどない。とは言うもののクリアパーツは傷つきやすいので取り扱いは要注意

 

■ホイールの組み立てと塗装

キットではパールホワイトボディ用としてTS-95ピュアーメタリックレッドのグロスクリア仕上げが指定されていますが、タミヤフェアに展示されていた実車のホイールはオレンジががったメタリックレッドという印象でした。

そこで金属感を強調するために、下地色としてゴールドを塗装。そこにピュアーメタリックレッドを重ねることで、より金属感を強調してみました。しかしボデイにメタリックレッドのホイールを組み合わせてみるとイエローボディには合わない感じなので、ガンメタルでリペイントを考えています(塗る前に気付けよ…)。

▲ボディカラーがパールホワイトの場合ホイールはメタリックレッドとなる

▲メタリックレッドの金属感を強調するため下地にゴールドを塗装する

▲ゴールドの上からピュアーメタリックレッドを塗りかさねた。ホイールセンターロックナットは別パーツでセミグロスで塗装している

▲ボディカラーが赤と黒の場合、ホイールはシャンパンゴールドとなる

 

■次回、完成編!

完成直前、まさかの大トラブル発生!?

外装パーツもほぼ仕上がり(そういえば吊り下げ式の可変リアウイングをまだ組んでいない)、次回はいよいよポルシェ911 GT3 RSの完成! となるはずなのですが、ここにきてまさかの大トラブル発生!

いやぁ今回はトラブルに泣かされっぱなしです。

さて何が起きたのか? 次回乞うご期待ですよ!

▲仕上がったボデイと内装、足回り。そして今回製作を進めたウインドウパーツやホイール、リアコンビネーションランプ。そして後ハメ加工したしたフロントグリルなど

▲仕上がった部分を組み合わせていけばポルシェ911 GT3 RS(992)の完成となるはずなのですが…

▲何が起きたのか?

>> [連載]達人のプラモ術

<製作・写真・文/長谷川迷人>

 

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