【ポイント1】設置場所の電源の確保がカギ!ソーラーパネル付きモデルが便利
防犯カメラの導入を決めて最初に悩むのは設置の問題。屋外用カメラはどれも防水防塵対応ですが、玄関や庭、駐車場に防犯カメラを付けるとなると、取り付け場所では電源が取れないご家庭も多いですよね。
でも、そこはご安心を。
今どきの防犯カメラは、ソーラーパネルを搭載し、屋外で完全ワイヤレスに設置が可能です。TP-Link「Tapo C425 KIT」、Anker「Eufy SoloCam S340」などのパネル搭載モデルや、Ring「Stick Up Cam Battery」のように純正オプションで太陽光パネルが用意されているものもあります。
実際に自宅で使ってみても、日当たりの良い場所に取り付ければ冬の日差しでもバッテリー収支はプラス。なお、ソーラーパネルの角度調整ができないタイプはバッテリー収支が厳しくなりがちです。
屋外コンセントが使える環境なら、電源供給が安定するコンセント駆動タイプがおすすめです。例えば、TP-Linkの「Tapo C320WS」は常時通電が前提のため、常時録画やAI検知機能と防犯カメラの機能をフル活用できます。
防犯カメラ導入時のお悩みとしてはもう1点、物理的な問題があります。設置場所と固定方法ですね。防犯カメラって、正規の取り付け方法はどれも壁にネジ止めですが、賃貸ではまずできないし、戸建て住まいの僕も建物の壁に傷をつけたくありません。
でも、そこはアイデアで解決できます。結束バンドやパラコードで雨樋や柱に固定できれば実用上は問題ナシ。ただ、工夫するにしても製品ごとに取り付けやすさは異なっていて…。TP-Link製品は総じて取り付けしやすい作りになっていますね。
なお、Ringの「Stick Up Cam Battery」は純正オプションによってソーラーパネルと合わせてポールマウントで固定できるので、雨樋や柱へのスマートな固定を求めるなら検討の価値アリですね。また最近は、ネット通販でサードパーティー製の取り付けパーツも販売されています。
なお、防犯カメラを機能させるにはWi-Fi電波が届くことも必須なので、あらかじめ確認しておきましょう。
【ポイント2】画質は気にしすぎなくていい!
防犯カメラは、カメラです。「画質ってどのくらい必要なんだろう?」と悩む方も多いでしょう。
防犯カメラの画質性能を見てみると、720p(HD)、1080p(フルHD)、2K、4K…製品によってさまざまです。ただ、特に庭や玄関などでの「誰かが来たことを把握すること」が目的であれば、さほど高画質は求められません。例えば、実際の運用では2K対応のTP-Linkの「Tapo C320WS」でも十分すぎるほど。
一方、単純な防犯を越えてクルマのナンバーまで識別しようと考えると、Anker「Eufy SoloCam S340」や「EufyCam S330」の3Kや4K対応の画質が役に立つシーンもあるでしょう。
もうひとつ知っておきたいのが、夜間撮影の性能です。防犯カメラの多くは赤外線を使ったモノクロ撮影に対応していますが、TP-Linkの「Tapo C320WS」やAnkerの上位モデルは夜間でも高感度なカラー撮影にも対応。
なお、防犯目的なら家の中から窓ガラス越しに撮影する方法も有効です。注意点としては知っておきたいのは、ガラス越しでは赤外線撮影ができないこと。日中と同じ撮影モードになるように設定しましょう。また室内側の光がガラスに映り込むと外が見えないため、カメラの周囲の光を遮断する工夫が必要です。
【ポイント3】防犯カメラは検出性能とアプリを含めた機能性で選ぶべし
防犯カメラを選ぶ際は、「カメラ本体の性能」以外にも注目ポイントがあります。今どきの防犯カメラは、Wi-Fiでネットワークに接続して、カメラで動体を検知して、スマホに通知もできるデジタル製品。このため防犯カメラの性能は、カメラ単体ではなく「システム全体の完成度」にあります。
「安いカメラを買っておこう」「日本製と書いてあるから安心」と思っていると、アプリを含めた完成度が落とし穴になることも。アプリの口コミや評判などを購入前にチェックしてみるといいでしょう。
注意点として、ソーラーパネル駆動のモデルでは、バッテリー消費を抑えるために常時録画ができず、動体検知をトリガーとして録画や通知が動作します。この仕組み上、検知性能が防犯カメラとしての信頼性に関わります。&GPでテストした製品では、TP-Link製品の検出精度が高めでした。