iPadで漫画を描きたいと思ったときにチェックしたい3つのアプリ|iPad Hacks

【iPad Hacks_66】

今年は何か新しいことにチャレンジしたいな、と思ったときに「漫画を描いてみたい…」と思い浮かんだ人もいることでしょう。本格的な道具を揃えようとすればハードルも高く感じがちですが、手元にiPadとApple Pencilがあれば、すぐに挑戦できます。

本稿では、そんなときに使える漫画制作向きのアプリを3つ紹介します。とにかく、鉄は熱いうちに…。絵の実力がどうとかは考えず、まずはチャレンジしてみましょう。

 

1.「CLIP STUDIO PAINT」

1つ目はド定番ツールと言っても過言ではない「CLIP STUDIO PAINT」。プロの漫画家も使うツールです。iPadOS 17以降に対応しており、同バージョン以降に対応するiPadを持っている場合には有力候補となるでしょう。

ただし、基本的には利用に有料購読が必要。無料版でも試し描きは可能ですが、保存や出力操作ができません。

有料プランとしては、月520円(税込、以下同)または年3200円(≒月換算で266円程度)の「PRO」か、月1050円または年8900円(≒月換算で741円程度)の「EX」の2種類を選択できます。イラストを前提にするならば「PRO」、漫画をがっつり描くつもりならば「EX」を選ぶと良いでしょう。初回利用時には無料期間もあります。

機能としては、トンボ(印刷/裁断/製本の目標になる枠)の表示、コマ割りの適用、レイヤー分け、トーン貼りなど、必須機能をひと通り備えています。また、マンガ用のフォントなどが使えることも嬉しいポイント。

「CLIP STUDIO PAINT」の使用画面イメージ

▲「CLIP STUDIO PAINT」。PC向けツールがベースになっているので、iPadだとUIや操作は煩雑に感じるが、やはり機能は豊富。例えば、3Dデッサン人形を表示できるので、キャラクターを描く練習をしやすいプラットフォームだとも感じる

また、Mac版を含めPC向けのソフトも展開されているので、将来的にPC×液晶ペンタブレットなどの導入も検討してみたいという方は、こちらを選んでおくと、機材こそ変わるものの、比較的慣れたUIのまま移行しやすいというメリットも出てくるでしょう。

ただし、ツールのUIがPCを前提としたデザインであり、かつ多機能すぎるゆえ、入門時の学習コストは比較的高めです。解説記事や動画などを検索して、快適な使い方を探しつつ、じっくり学べる根気ある人向けの選択肢と言えるでしょう。

 

【次ページ】まずは無料版からでもしっかり使えるアプリあります

この記事のタイトルとURLをコピーする