iPadで漫画を描きたいと思ったときにチェックしたい3つのアプリ|iPad Hacks

2.「アイビスペイントX」

2つ目は、App Storeのカテゴリランキングでも上位の常連である「アイビスペイントX」です。iPadOS 15.0以降に対応します。

基本無料で使えるので、お金をかけずに始められるのがメリット。広告表示のない買い切り有料版「アイビスペイント」(1500円)も別アプリとして用意されていますが、無料版でアプリ内課金(月300円または年3000円)をしてプレミアム会員になれば、広告表示も消え、有料版との機能差もなくなるので、無料版で始めるのがオススメです。

こちらも漫画制作に必要な基本機能は、ひと通り備わっています。画面内のUIも比較的スッキリしており、iPadでの扱いやすさも魅力です。

アイビスペイントX

▲「アイビスペイントX」。広告表示部分が画面を狭くしてしまうものの、無料で使えるのは嬉しい。ツールとしてもシンプルで扱いやすい印象だ。お絵描きの延長線上で漫画にも挑戦できるといったイメージ

ただし、Mac版は展開されていないため、長期的に同じツールを使い続けたいという前提になるとiPadで書き続けるか、Windows PC版に移行するかという選択になる点は理解しておきましょう。

 

3.「MediBang Paint for iPad」

3つ目は、「MediBang Paint for iPad」です。iPadOS 13以降に互換性があります。こちらも基本無料で利用できますが、全ての機能を利用したり、広告を非表示にしたりするには、有料プラン購読が必要です。プランは複数種類ありますが、価格は月350円〜。無料利用では動画広告表示が煩わしいので、もし常用するならば有料利用一択でしょう。

MediBang Paint for iPadの使用画面イメージ

▲MediBang Paint for iPadは、上述の2つのツールのちょうど真ん中くらいのイメージ。機能は充実しているが、UIはiPadに収まっており、扱いやすい。トーンなどの素材も充実していて遊びやすい印象だ

こちらもシンプルな仕様ながら、コマ割りやトーンなどの機能を一式利用できるのが◎。アプリのUIも扱いやすいので、iPadとの相性も良いです。なお、将来的にPC版アプリへの移行などを考えた際にも、Mac版の選択肢があります。

*  *  *

ちなみに、別に絵を描きたいわけじゃない、絵を長時間描くのは苦痛…という人は、テンプレートのイラストのみを駆使して漫画ネームを書くためのアプリなども存在するので、そういった選択肢も検討してみると良いと思います。

作品を公開する・しないは問わず、何かに没頭する時間は心地よいものです。スタイルには拘らず、自由にiPadでの創作活動を楽しんでみてください。

>> [連載] iPad Hacks

<文/井上 晃

井上 晃|スマートフォンやタブレットを軸に、最新ガジェットやITサービスについて取材。Webメディアや雑誌に、速報、レビュー、コラムなどを寄稿する。X

 

 

 

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