■支払いタイミングは主に3つ
続いて、キャッシュレス決済の支払いタイミングが3つあることも知っておきましょう。これらは使用する決済手段やサービスによって異なります。
1つ目は先払い(プリペイド)。プリペイドカードや、交通系電子マネーのようにあらかじめお金をチャージしておき、その残高の範囲で決済を行う仕組みです。使いすぎを予防できる反面、日常的に使ううえでは、チャージの手間が発生します。サービスによっては残高が一定値を下回ると自動でチャージを実行するオートチャージの設定を使えることもあります。
2つ目は即時払い型(リアルタイムペイメント)。デビットカードに代表されるように、紐づいた銀行口座の残高から即時引き落とされる仕組みです。決済上限がないので使いやすい反面、残高の管理は重要になります。
3つ目は後払い型(ポストペイ)。クレジットカードや、QUICPayなどに代表される一部の電子マネーなどが当てはまります。締日を基準に、1ヶ月間で決済した金額が、後日、紐づいた銀行口座から引き落とされることになります。残高を気にせずに使えるので利便性は良いですが、その反面使いすぎには要注意です。
■重要なカテゴリは4つ
そして、選択肢として重要になってくる具体的な決済方法を整理すると、以下のような4つのカテゴリにまとめることができるでしょう。自身が使ったことがある決済手段がどれであり、新しくどの決済手段の利用頻度を増やしてみたいのか、それぞれのメリット・デメリットを考えつつ、絞り込んでいくのが重要になるでしょう。
1)カード:「Visa」や「Mastercard」「JCB」のようなブランドのクレジットカード、デビットカード、プリペイドカードなど
2)電子マネー:「QUICPay」や「iD」のようなスマートフォンで使える電子マネー決済、そして「Suica」や「PASMO」に代表されるようなカードでもスマートフォンでも使える交通系電子マネー
3)スマホ決済(コード決済):「PayPay」や「au Pay」「d払い」「楽天ペイ」など、キャリア系のアプリ・サービス、メルカリに紐づいた「メルペイ」や、ファミリーマートで使える「ファミペイ」などなど
4)オンライン決済サービス:「Amazon Pay」や、「Pay-easy(ペイジー)」、「PayPal」など
なお、ここ数年の変化としては、クレジットカードのタッチ決済が利用できる場所が増えたこと。スマホ決済で主力のひとつだった「LINE Pay」が2025年4月30日でサービス終了になり、「PayPay」に一本化されることなどが重要なトピックです。
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次回以降は、これらの分類のうち、特に「スマホ決済」にフォーカスし、サービスごとの具体的な特徴や違いについて整理していきます。
<文/井上 晃>
井上 晃|スマートフォンやタブレットを軸に、最新ガジェットやITサービスについて取材。Webメディアや雑誌に、速報、レビュー、コラムなどを寄稿する。X
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