使いやすいスマホ決済ってどれ? 対応するチャージ方法を比べてみると…

▼PayPay

チャージ方法が豊富です。

(1)銀行口座からのチャージ
(2)「Yahoo!フリマ」および「Yahoo!オークション」の売上金からのチャージ
(3)コンビニATM(セブン銀行ATM・ローソン銀行ATM)からの現金でのチャージ
(4)PayPayカード(クレジットカード)でのチャージ
(5)PayPayクレジット(PayPayの中で使える翌月払いの支払い手段)でのチャージ
(6)ソフトバンク・ワイモバイルでのまとめて支払い

▲PayPayの公式サイトの表記例(https://paypay.ne.jp/guide/charge/)。このように、各サービスのWebサイトで、チャージ手段などについての詳細が確認できる

▼楽天ペイ

こちらもかなりバリエーション豊か。

(1)銀行口座からのチャージ
(2)「ラクマ」の売上からのチャージ
(3)楽天ウォレットの暗号資産からのチャージ
(4)その他サービスによる報酬の付与
(5)楽天カードからのチャージ
(6)コンビニATMからの現金でのチャージ
(7)楽天ギフトカードからのチャージ、
(8)「楽天Edy」(電子マネー)の残高からのチャージ

これらに対応しています。ちなみに、「後払い決済」もありますが、手数料250円がかかるのがちょっと残念。

▼d払い

チャージ方法が限られていて、選択肢はあまりありません。

(1)銀行口座からのチャージ
(2)セブン銀行からのチャージ

これだけです。ただし、厳密にはチャージではありませんが、電話料金合算払いやdポイントの使用などを選択できる仕組みにはなっているので、困ることはないでしょう。

▼au PAY

(1)auかんたん決済(合算支払い)でのチャージ
(2)au PAYカードでのチャージ
(3)auじぶん銀行からのチャージ
(4)auショップやコンビニATMからの現金でのチャージ(プリペイドカードが必要)
(5)貯まったPontaポイントからのチャージ
(6)クレジットカードでのチャージ

これらが可能です。「au PAYスマートローン」という借りたお金を直接チャージできるメニューも用意されています。

▼メルペイ

(1)銀行口座からのチャージ
(2)セブン銀行ATMからのチャージ

に対応しています。また、チャージではなく、メルカリの売上金やポイントを使った支払いも可能なので、柔軟性は高め。あとは暗号資産の使用にも対応しています。チャージではありませんが、支払い代金を翌月にまとめる「メルペイあと払い」もあります。

ァミペイ

(1)ファミリーマート店頭レジでの現金チャージ
(2)銀行口座からのチャージ
(3)クレジットカードからのチャージ
(4)Apple Payからのチャージ
(5)FamiPayギフトコードからのチャージ

後払いの「ファミペイ翌月払い」もあります。結構充実しています。

 

んー…、こうしてみると、全体像はかなり複雑ですね。また、楽天ペイのように公式サイトの“チャージ方法”としては「暗号資産」を記載していないものの、PayPayにも実は暗号資産の出金や利用が可能なサービスもあるようです。ほかにも、ひょっとすると漏れもあるかもしれませんので、ご了承ください。

これらのうち主要なチャージ方法として、銀行口座、コンビニATM・店舗窓口での現金チャージ、フリマアプリ売上、クレジットカード、合算払い&後払い、の5つに注目して整理してみると、以下の表組のようになります。

主要なチャージ方法や支払い方法をまとめた表組

▲主要なスマホ決済サービスにおける、チャージ方法や支払い方法について、一般的なものに絞ってまとめた表(筆者作成)

こうしてみると、特に「PayPay」や「楽天ペイ」が、キャリアを問わずに使いやすそうであり、さらに特定のフリマアプリの売上も活用できるのもメリットになりそうですね。そして意外とApple Payでのチャージもできちゃう「ファミペイ」もダークホースかもしれません…。

ちなみに、チャージ方法によって、チャージできる上限金額が異なることがありますので、利用時には各社のサービスについて詳細な記載をチェックしておくことをお忘れ無く。

 

■チャージ可能な銀行口座の数を比べてみる

さて、上述してきたようなバリエーション豊かなチャージ方法のなかでも、特に重要になるのが、銀行口座からのチャージでしょう。使い勝手も、一番シンプルですからね。

となると、各社が対応している銀行の数も気になるところ。そこで記載のあるページから数値を抜き出して列挙してみると以下の通り。

・PayPay:1000行以上
・楽天ペイ:261行(2024年2月時点)
・d払い:375行(2024年7月時点)
・au PAY:約300行(2023年10月時点)
・メルペイ:非記載
・ファミペイ:約100行(2024年11月時点)

こう並べてみると、数はPayPayが頭ひとつ抜きん出ていますね。黎明期のPayPayはメガバンクの三菱UFJ銀行からもチャージできなかったり、と苦労したものですが、今ではすっかりこうした使いづらさも解消されて、さすがのトップシェアサービスらしい仕様・見せ方になっているのがわかります。

*  *  *

次回記事では、使える場所などについて、各サービスの違いをまとめていく予定です。

>> [連載]キャッシュレス決済の現在地

<文/井上 晃

井上 晃|スマートフォンやタブレットを軸に、最新ガジェットやITサービスについて取材。Webメディアや雑誌に、速報、レビュー、コラムなどを寄稿する。X

 

 

 

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