【達人のプラモ術】
BANDAI SPIRITS
「ゴジラ(2024) from「ゴジラxコング 新たなる帝国」」
03/04
本キットは完成させた骨格、そしてダイナミックなポーズを再現した外皮をそれぞれ楽しめるのと同時に、パーツの差し替えなし(背びれは外します)で、外皮の内部に骨格を収めることもできます。第3回となる今回は、実際に外皮に骨格を収めてみました。(全4回の3回目/1回目、2回目)

▲完成した骨格と外皮を並べて楽しむこともできる。そして骨格は外皮内部に収められる
(C)2024 Legendary. All Rights Reserved. GODZILLA TM & TOHO CO., LTD. MONSTERVERSE TM & Legendary
長谷川迷人|東京都出身。モーターサイクル専門誌や一般趣味雑誌、模型誌の編集者を経て、模型製作のプロフェッショナルへ。プラモデル製作講座の講師を務めるほか、雑誌やメディア向けの作例製作や原稿執筆を手がける。趣味はバイクとプラモデル作りという根っからの模型人。YouTube「
モデルアート公式チャンネル」などでもレビューを配信中。
■固定ポーズならではのギミック
キットは、身体と首をひねり、熱線を口から放射、腕を前から後ろに振り切ったポーズを再現。これはマッシブな体躯のモンスターヴァーズゴジラだからこその迫力あるポーズともいえます。
あえて非可動モデルとしたことで、パーツ数を抑えると当時に、骨格モデルでも見事に身体の捻りが再現されています。
今回作例は、ほとんどアレンジをせず、キットの特性を活かして全塗装もせず、インストにあるウェザリングカラーを使っての質感表現のみにとどめています。
それでも迫力あるモンスターヴァーズゴジラを再現できてしまうのが、最新バンダイクオリティといったところです。プラモデル製作のスキルがないビギナーや年少者にもオススメのキットです。

▲非可動モデルとしたことで組みやすく、パーツ数が抑えられている。同時に骨格、外皮共にモンスターヴァーズ版ゴジラの迫力ある身体の捻りが再現されている
【STEP 1】まずは骨格を分解
キットは接着剤は使用しないスナップフィット仕様。外皮内に骨格を収めるために、背びれ、手と足、そして頭を取り外していきます。
外皮も同様に、組み上げたパーツをバラバラに分解するのですが、このキット、立体パズルとしても面白いと思います。

▲背びれは外皮パーツの背中部分と一体で成形されているので、骨格モデルの背びれを全て取り外す

▲背びれに続いて、骨格の手足と頭も取り外す。なんだかトカゲの標本を分解しているような感覚
【STEP 2】外皮パーツを分解する
骨格に続いて、前回組み上げた外皮パーツもいったんバラバラに分解します。パーツの分割ラインが組み上げた際に極力目立た無くなるように考えられているのが改めて分かります。細かいパーツも多いので紛失しないように要注意です。

▲バラバラに分解した外皮パーツ。パーツ素材の柔軟性が高いので、ハメ込んだパーツが外れなくなるといったトラブルもなく、サクサク分解できる
【STEP 3】外皮と骨格を合体!
外皮に骨格を収めるというと、なんだか着ぐるみのようなイメージですが、キットでは手、足、胴体とそれぞれの外皮パーツに骨格パーツを組み合わせていく感じです。ガタ付きや隙間ができることなくパーツがピタリと決まる精度には驚かされます。

▲まずは左右の腕の骨を外皮パーツに組み合わせていく

▲腕パーツは3点。手のひらを被せて組み上げる

▲外皮を組み合わて完成した左右の腕を胴体の骨格と合体。着るのではなく組み合わせていくというコンセプトが良く分かる