【キャッシュレス決済の現在地】
スマートフォンに登録したキャッシュレス決済を使ううえで、さっと決済を実行できる非接触型決済の利用は重要です。後払い型電子マネー、クレジットカードのタッチ決済など、複数の支払い方法を選択できることがあります。
しかし、そんなとき、選択する支払い方法によってポイント還元額に差が出てくることもあるのです。
ここで個別のケースを全て網羅することは難しいので、本稿ではいくつかのケースをピックアップしてチェックしつつ、詳細を比較するうえでどのような点に注目しておけばよいのかを掴んでいきましょう。
■iDやQUICPayの基本の還元率はクレジットカードと同じ
大前提として、後払い式(ポストペイ)の電子マネーには、独自のポイント還元制度がないことが重要です。つまり、これらの電子マネーを使用する際には、“基本的には”決済に使用するクレジットカードのポイント還元率が適用される仕組みになっています。
例えば、ポイント還元率が0.5%のクレジットカードでQUICPayを使えば、QUICPayでの決済についても、ポイント還元率は0.5%です。この点を踏まえると、基本的には、クレジットカードを使った決済と、後払い式の電子マネーでの決済をわけて考える必要はないと言えるでしょう。
■クレジットカードのタッチ決済でもらえるポイント還元があることも
一方、クレジットカードの「タッチ決済」に紐づいて、ポイント還元が増額されるケースはあります。わかりやすい例として、「三井住友カード」におけるポイント還元を挙げてみましょう。
【次ページ】同じ三井住友カードでもiDとVisaタッチで還元率がこんなに差が出る!▶
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