よく分かってない「銀行系の〇〇Pay」や「地方限定スマホ決済アプリ」を改めてチェックしてみる

【キャッシュレス決済の現在地】

ひと通りの基本的なスマホ決済アプリをチェックしていくと、最後に気になってくるのが銀行系のアプリと、地域限定で利用できるアプリのふたつです。

本稿では、これらについての概要をおさらいしますので、自力で詳細をリサーチしたり、使用を開始したりする際のとっかかりにしてみてください。

 

■銀行系のスマホ決済

まず、銀行系の主なスマホ決済サービスとしては、「Bank Pay(バンクペイ)」「銀行Pay」「J-Coin Pay」という3つがあります。どれも二次元コードやバーコードを用いて、銀行口座からの即時払いが行えるという基本的な構造は似ていますが、提供元や対応している銀行、決済に使用できる加盟店などに違いがあります。

1つ目の「Bank Pay(バンクペイ)」は、日本電子決済推進機構が運営するスマホ決済サービスです。対応する金融機関が非常に多いので、銀行系のスマホ決済アプリをチェックしたい方は、まずはここから手をつけると良いでしょう。

「Bank Pay(バンクペイ)」のイメージ

▲「Bank Pay(バンクペイ)」(画像出典:​日本電子決済推進機構 プレスリリース)

2つ目の「銀行Pay」とは、GMOペイメントゲートウェイが提供するスマホ決済サービス向けの共通のシステム基盤のことです。そして、このシステム基盤を使った銀行系スマホ決済サービスの総称としても使われています。

具体的には、ゆうちょ銀行が展開する「ゆうちょPay」や、横浜銀行の「はまPay」、北陸銀行と北海道銀行による「ほくほくPay」、ふくおかフィナンシャルグループ(福岡銀行、十八親和銀行、熊本銀行)が展開する「YOKA!Pay」、広島銀行の「こいPay」沖縄銀行の「OKI Pay」などがこれに該当します。

なお、こうした銀行Payは、該当する銀行のアプリが限られてはいるものの、「Smart Code」のマークがある店舗で利用できるのがユーザー視点でのポイントとなるでしょう。

「銀行Pay」ロゴ

▲「銀行Pay」(画像出典:ジェーシービー プレスリリース)

そして、3つ目の「J-Coin Pay」は、みずほ銀行が提供する決済サービスです。みずほ銀行だけでなく、多くの金融機関と連携して利用できます。

 

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