格安SIMへの乗り換え前に知っておきたい5つの落とし穴

格安SIMには、大手キャリアのような「2年縛り」がなく、フレキシブルに使えそうに思っているかもしれませんが、そうでもないんです。

データ専用SIMの多くは「最低利用期間」を設定していませんが、音声通話SIMには「最低利用期間」があり、この期間内に解約する場合は「解約手数料」が発生します。6カ月の場合は6000円(税抜)、12カ月の場合は9800円〜1万円(税抜)が一般的です。

一部のMVNOは、音声通話SIMでも「最低利用期間」がないことを売りにしています。例えば、イオンモバイル、FREETEL SIM、mineoなどです。イオンモバイルは、いつ解約しても解約手数料は発生しません。ただし、契約後180日以内にMNPで転出した場合は、MNP転出手数料として通常よりも高い8000円(税抜)が請求されます。

イオンモバイルの各種手数料。契約前にウェブサイトの詳細ページも確認しよう。

イオンモバイルの各種手数料。契約前にウェブサイトの詳細ページも確認しよう。

FREETEL SIMも解約手数料はありませんが、利用期間が短いほどMNP転出手数料が高くなる仕組みになっています。mineoも解約手数料はありませんが、12カ月以内にMNPで転出する場合は、1万2420円(税込)が請求されます。

このほか、どのMVNOでも、データ専用SIMから音声通話SIMに変更する場合に、手数料が発生し、家族でシェアするプランでは、SIMを追加する度に手数料が発生します。また、SIM変更に際して、一旦解約して再度契約するという手間が生じるケースもあります。

最近は、大手キャリアのサービスに近づけるために、MVNOでも安心・安全のためのオプションサービスが増えています。格安のデータ通信料とは裏腹に、こうしたオプションは、大手キャリアと同等だったり、むしろ割高なものもあるので、加入には慎重な検討が必要です。

楽天モバイルのオプション・サービスの一例。アドレス帳・写真移行サービス(5000円・税抜)など、結構いい値段のオプションもある。

楽天モバイルのオプション・サービスの一例。アドレス帳・写真移行サービス(5000円・税抜)など、結構いい値段のオプションもある。

 

【注意3】海外ではSIMを差し替える必要が…

次のページへ

この記事のタイトルとURLをコピーする

関連するキーワード