ホットミルクで眠くなる!?スリープマスターに聞いた良い睡眠のコツ「ベスト10」

良い眠りのためには何よりリラックスが大切だという速水さん。最後に、五感を使ってリラックスする方法を教わりました。

⑦光に注意して、視覚からリラックス

「難しいとは思いますが、お部屋の電気を消して寝る前までにはスマートフォン操作をやめて、1日を終了していただけるといいですね」

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スマートフォンの青い光には脳を覚醒させる効果が。またテレビも照度が高いので、眠る直前はなるべく避けたいところです。寝る前のリラックスタイムは、白熱灯などの暖色系の光で過ごすのがおすすめだそう。理想的な寝室に近いと言われているのが、シティホテルの部屋。照明も天井ではなく間接照明で足元から照らす方が目への刺激が少なくなります。

⑧味覚のリラックスは「ホットミルク」で

味覚面でのポイントは、食事の時間と、就寝前の飲み物です。

「食事は、眠る3〜4時間前までに済ませてください。就寝前の飲み物はハーブティー、生姜湯、あとはホットミルクもすごくおすすめです。牛乳のタンパク質に含まれるトリプトファンには、眠気を誘う効果があると言われています」

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また大人としてはやはり気になるのが、アルコールの飲み方。

「アルコールを飲むと入眠はスムーズになるので、ほんの少しであれば問題ありません。しかしたくさん飲んでしまうと、睡眠中に肝臓がずっと働き続けになってしまいます。結局、体は起きっぱなしで朝起きた時の『寝た気がしない』という感覚の原因になります」

⑨アロマで嗅覚からリラックス

嗅覚のリラックスは、エッセンシャルオイルを取り入れるのが速水さんのおすすめ。

「アロマというのは鼻から入って、脳や自律神経に働きかける成分が入っています。眠る前ならラベンダーやローズ、カモミールなどの香りを嗅いでいただくと自然と体がリラックスモードに入ってくれます」

アロマディフューザーが無くても精油さえあればOK。マグカップに入れたお湯に1滴たらすだけでも香りが広がります。また、ティッシュに1滴垂らして枕元に置いてもふんわりした香りが楽しめるのだとか。

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東京西川のオリジナルブランド「&Free」には、朝用と夜用それぞれにブレンドされたエッセンシャルオイル(1944円)が。

「寝具に使うなら水で薄めてシュッシュッとスプレーしていただくといいですね。枕ですと、顔に当たるところでは香りが強いので、四隅につけていただくのがおすすめです」

⑩肌触りの良さで触覚リラックス

触って気持ちのいい寝具にはリラックス効果があるそう。ただし化学繊維は、手触りが良くても、吸湿性が低くジメッとしてしまうので要注意です。

「真綿布団やシルクパジャマなど、絹を取り入れるのもおすすめです。保湿効果が非常に高く、美肌効果がありますよ。カイコが出す糸は、それ自体にお肌に優しい成分が入っています」

あたたかなおうちと寝室が恋しい冬。私たちは1日のうちの長時間をお布団の中で過ごします。今年は「眠り」の質にもこだわって、より楽しい夜を過ごしませんか?


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(取材・文/くぼきひろこ

くぼきひろこ/ライター

くぼきひろこ/ライター

美食・カルチャー・ライフスタイル・クルマ・ゴルフ・巷の美女etc……対象は様々に、雑誌・ウェブサイト等の各種媒体にて活動中のフリーライター。「人の仕事のすべて。そして、その仕事から生み出されるすべてのモノゴトが面白い!」と津々浦々の興味津々で取材・執筆を行う。

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