アウトドア人気が高まるなか、燻製はちょっとしたブームになっています。都内では燻製料理専門の飲食店が続々と登場するなど、燻製が身近なものになりつつあるのです。
自宅で手軽に燻製をするのに便利なのが、パナソニックの「スモーク&ロースター けむらん亭 NF-RT1000」。調理時に煙を気にせず使えるだけでなく、切り身魚の水分を逃すことなく焼き上げるモードを搭載するなど、使い勝手に優れた一台です。現在の実売価格は2万5628円と少々お高いものの、燻製につきものの煙が出ないということで、2015年9月の発売時から話題を集めています。
台所に調理家電を置く場所がない場合は、鍋タイプの燻製器を使うのがオススメです。私も長らくサーモスの「保温燻製器 イージースモーカー RPD-13」を愛用しています。ほかにも、SOTOの「スモークポットIH ST-128」など、比較的コンパクトな燻製器がいろいろあるので、気になる燻製器を探してみましょう。このタイプは1万円以下で手に入るものが多いので、初めての燻製にはぴったりではないでしょうか。
また、わざわざ燻製器を買うのが面倒であれば、中華鍋を使うこともできます。その際、中華鍋のサイズに合うフタと、鍋の真ん中よりやや上に引っかかるサイズの網を用意しましょう。
■燻製にはスモークチップが欠かせない
燻製をするのに欠かせないのが「スモークチップ」。木を細かくしてチップ状にしたもので、木質を圧縮して棒状の塊にした「スモークウッド」とは異なります。それぞれ使用されている材質は同じでも、形を変えることで、煙の量や燻煙時間などが違ってくるのです。家庭用の燻製器であれば、スモークチップを使うのが一般的です。
100円ショップやホームセンターなどで手軽に手に入るのもスモークチップの魅力。サクラやナラなどさまざまな木の種類があり、木によって煙の香りが変わってきます。強めの香りをつけるのであればサクラ、優しい香りと色付きを重視する食材にはナラといったように、食材に合わせたスモークチップ選びをするのも燻製の楽しみのひとつです。
■燻製をする前には乾燥が必要
今回、燻製する食材はすべてコンビニで調達することにしました。意外とコンビニにも燻製に適した食材があるんです! 用意したのはサラダチキン、プロセスチーズ、ちくわ、ミックスナッツ。
このなかで水分が多いサラダチキンとちくわは、燻製する前に乾燥させる必要があります。乾燥が不十分なまま燻製すると香りや色が食材に上手く残らないのです。網に上に載せ、風が当たる場所や冷蔵庫のなかで1時間ほど乾燥させましょう。ちなみに、サラダチキンはキッチンペーパーで水分を少し取ってから乾燥させてくださいね。