ガラスケース越しではない、体感できる展示の草分け的存在にして、常にトップランナーであると筆者が思っているのが『江東区深川江戸資料館』。
深川江戸資料館の外観は、近代的で瀟洒。しかしひとたび入館し、地階におりてみれば、そこに広がるのは江戸時代の深川の町並み!
この町並みのすごいのが、ただ建造物を鑑賞するだけではないところ。すべての建物が、住人たちが今日もそこで生活しているような息遣いをもって再現されており、それらの建物の中には靴を脱いで上がることができます。
八百屋にお米屋、船宿、屋台の天ぷら屋さんなど商業施設には、きちんとそこで働く人々が使う道具や、食品の模型が。
町人たちの住む長屋には、今にも住人が帰ってきそうな生活用品。「この部屋に住んでいるのは家族かな?」とか「ここは独り者の男性かな?」とか、プロファイルも盛り上がります。
さらにロマンチックなことに、この展示室には「季節」や「時間」も表現されています。
折々に季節のテーマを持った演出がなされ、また数分ごとに光や音が変わり、昼の賑わいや、どこか懐かしい夕暮れ時、シンと静かな夜の町など、それぞれの表情を味わえます。
とにかく、21世紀の東京から一気に江戸末期の深川の町へ一気にタイムスリップする、この鮮やかな場面転換は本当に感動的です。まだ未体験の方は、この冬、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
(画像提供/江東区深川江戸資料)
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■1億4000万個超!圧巻の星空に包まれるプラネタリウム
屋内デート&お出かけの定番でありながら、常に新鮮な刺激を与えてくれるのがプラネタリウムです。でも、大人になってから行っていないなあ…、なんて方も多いのではないでしょうか?
実は、日本はプラネタリウム製造大国。革新的な投映機が多く産み出されています。中でも最新投映機「CHIRONⅡ(ケイロンⅡ)」が設置されている多摩六都科学館のプラネタリウムがすごい!
直径27.5mの大型ドームスクリーンに高輝度LED光源で映し出される星の数はなんと1億4000万個を超え、「最も先進的なプラネタリウム」として世界一に認定されました。
1億4000万個の星々……ちょっと想像もできないようなスケールですよね。例えば、天の川を構成する星雲や星団なども、すべて1つひとつの星で表現されているのだとか。この精緻な技術が、まるで自分が宇宙に浮かんでいるかのような広がりや奥行きを感じさせてくれます。
もう1つ、多摩六都科学館のプラネタリウムが魅力的な理由があります。それは「スタッフによる生解説」。
決まった録音プログラムではなく、季節のお話や、宇宙に関する旬の話題、当日の星空についてなど、その場・その時にしか聴くことのできない解説を楽しむことができます。
また多摩六都科学館は、体験型の展示や、地元武蔵野の自然を学べる部屋など、プラネタリウム以外のコーナーも充実。大人の知的好奇心をビシビシ刺激してくれる、冬のゆったりデートにとってもおすすめの場所です。
(画像提供/多摩六都科学館)
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