A320neoの全長は37.6メートル、全幅は35.8メートル。従来型のA320に比べると、主翼端の形状が変更されたことで、全幅が1.7メートル拡大されました。
小型機とはいえ、そこは「国際線でも活躍する旅客機として」ということ。旅客機は客室内の通路が1本(単通路)の機体をナローボディ機、通路が2本あるものをワイドボディ機と呼びますが、A320シリーズはナローボディ機としては標準的な機体サイズと言えるでしょう。
数字だけではその大きさを想像するのは難しいかもしれませんが、例えば首都圏を走るJRの通勤型車両は1両の全長が20メートルなので、2両分よりやや短いといえば想像できるかもしれません。
また、A320neoファミリーには胴体長を33.84メートルに短縮したA319neo、44.51メートルに延長したA321neoも設定されています。いずれも胴体幅は3.95メートル、客室の最大幅は3.70メートルで共通となっています。
■146席
A320といえばANAやルフトハンザといった大手フルサービスエアラインのほか、LCC(ローコストキャリア)でも活躍しています。座席配置についてはエアラインごとに異なりますが、エアバス社によると、2クラス仕様では150席、1クラスのLCC仕様では最大180席まで設定可能となっています。
今回、ANAが導入したA320neoは国際線仕様。座席数はビジネスクラス8席、エコノミークラス138席の合計146席という、ゆとりのある配置が特徴です。
快適性にこだわった客室内は小型機でありながら、全席にタッチパネル式パーソナルモニターを装備するなど、中大型機と変わらない機内設備を搭載しています。
ビジネスクラスは電動リクライニングシートを採用しており、シート間隔も50インチとゆったりくつろげるスペースを確保。エコノミークラスも31インチという十分なシート間隔となっています。
また、PC電源やUSB充電ポートのほか、機内Wi-Fi設備も搭載しているので、上空からメールの送受信やSNSへの投稿だって可能です。