カメラアプリの操作性もAndroidスマホとしては標準的。フルオートでも明るく撮れるし、手動で露出や感度などを調整することもできます。電源ボタンをカチカチと2回押してカメラを起動することもできます。
音楽プレーヤーはハイレゾ音源の再生にも対応しています。筆者は、パソコンから取り込んだM4Aファイルの再生しか試していませんが、コアなオーディオファンを除けば、それでも十分満足できると思います。MONOの内蔵ストレージは16GBなので、ハイレゾを楽しみたい場合は、microSDカードでメモリを増設すべきでしょう。
■シンプルなデザインに惹かれる人は、買って損なし!
MONOの使い勝手は、「ごく普通に使える」という印象。これといって目立つ機能があるわけではなく、使いこなしに迷う機能があるわけでもない。先進的なガジェットが好きな人が使うと物足りなく感じるでしょうが、「スマホとしての機能をきちんと果たしてくれたら十分」と考える人は満足できるはずです。
ここ数年、大手キャリアがスマホを大幅に値引きして販売することはよくない、という行政指導があり、キャリアが販売するスマホの実勢価格は、従来よりも高くなってきました。ですが、総務省が定めたガイドラインには、そもそも本体価格が安い廉価端末に関しては例外的な補足事項があり、3万円以下の端末は、ある程度の割引施策が認められているそうです。
この「MONO」は、インパクトのある激安価格を実現するために、ドコモが戦略的に開発したモデルです。もしZTEが自ら開発し、SIMフリーで販売したとしたら、絶対に600円では売れないし、少なくとも2万円以上の価格だったのではないかと思います。
ドコモを使い続けたいけど、端末のコストを抑えたい人。そして、このシンプルなデザインに愛着を持てそうな人は、買って損なしのモデルと言えそうです。
>> NTTドコモ「MONO」
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(取材・文/村元正剛)
iモードが始まった1999年からモバイル業界を取材し、さまざまな雑誌やWebメディアに記事を寄稿。2005年に編集プロダクション「ゴーズ」を設立。スマホ関連の書籍・ムックの編集にも携わっている。