■一番下のボタンは留めない
ジャケットの一番下のボタンは開けておくのがルール。これは普段からスーツを着ている人には常識でも、スーツを着慣れていない人にとっては意外と知らないマナーです。一番下のボタンを留めない理由は、このボタンがそもそも留めるためではなく、飾りとして付いている飾りボタンだからです。そのため留めるのはマナー違反で、周囲からは白い目で見られてしまうことも。一番下のボタンを留めるとジャケットにもシワができるなど、メリットはまったくありません。
■着席時はボタンをすべて外す
椅子に座るときは、ジャケットのボタンはすべて外します。これはジャケットのシワや型崩れを防ぐための基本マナーですが、スーツ歴が長くても意外と知らないという人も。また、年配の方には「ボタンを外すのは失礼」と考えている人も多く、面接や重要な会議では、着席時でもボタンを留めることが求められる場合もあります。しかし、そういったシーンでも、着席時にボタンを外してもマナー違反にはなりません。座るときはボタンをすべて外し、立ち上がるときは上のボタン(2Bの場合)を留めるのがビジネスマナーといえます。
■ポケットのフラップは出したままでOK
ジャケットの着こなし方で迷うのが、“フラップは出していていいのか?”。フラップとはポケットのフタのことで、雨よけ・ホコリよけとして取り付けられています。そんなフラップですが、ビジネスマナーにおいては出したままでいいんです! “屋外では出す、室内ではしまう”とも言われますが、ビジネスでは基本的には出したままでOK。しかしながら、パーティシーンでのドレススーツや、冠婚葬祭の礼服ではフラップをしまうのがマナーなので注意しましょう。
■サイドポケットは空っぽにしておく
ジャケットのサイドポケットには、物を入れてはいけません。“ポケットなのに!?”と思う人もいるかもしれませんが、ポケットに物を入れるとジャケットが型崩れし、シルエットの美しさが損なわれてしまいます。ついつい物を入れてしまいがちですが、膨らんだポケットは見た目がBAD。薄いメモ帳などは内ポケットに収納し、サイドポケットには何も入れないのがマナーです。