こういうの待ってた!カカトがすり減っても10秒で交換できます

▲交換時間はたったの10秒。ヒールが交換できる「スライドソールチェンジ」

今までカカトがすり減ってしまった靴は、修理をするか、買い換えるしかありませんでした。修理をすると2~3千円ほどコストがかかってしまうので、高価な靴でない限りは買い替えてしまう方が多いのでは? 毎年靴代だけで数万円かかってしまうのは懐が痛いですね。

■工具は不要、ワンタッチでらくらく交換

ヒールの交換は簡単。ボタンを押しながら後ろに引っ張るだけで、ヒール部分が脱着できます。

▲ヒール部分のボタンを押しながら……

▲後ろに引っ張るだけ、大きな力は不要

 

また歩き方にクセがある人は、左右のソールを入れ替えて摩耗を均一にすることができます。私も右の靴底だけ摩耗しやすいので、この付け替えができる機能は非常にありがたいです。

■実際に履き心地を確かめてみました

見た目は一般的なストレートチップデザインのシューズ。カカトと靴の間に継ぎ目はありますが少し離れれば気になりません。

▲靴とソールの間に継ぎ目は見えるが……

▲離れて見れば気になりません

歩き始めた時「少しカカトが高くて歩きづらいかも」と感じましたが、しばらく歩いている内に気にならなくなりました。たまにカカト部分が地面に着いた時「カツン」という、部品の金属音を感じることがありますが、そこまで大きな音は鳴らないので周りが気にすることはないかと思います。アッパーは合皮素材で歩行中に少し硬さを感じますが、使っていく内に慣れてくるでしょう。

一番心配していたのが「靴のカカト部分が、歩く度にガタつくのではないか?」ということ。しかしカカトは靴にしっかりと固定されており、ズレによるストレスは全く感じられません。また、雨の日も滑ることなく快適に歩くことができました。

▲メーカーが行った片側10万回に及ぶ衝撃耐久試験の結果、ソールの構造上に問題は発生しなかったとのこと

 

■国内製品組立によるしっかりとした作り

ワンタッチで交換できる特殊なヒール部分は国内で製造されており(ゴム部分以外)、不意に外れることのない安全設計になっています。ヒールそのものにも、衝撃吸収ゴムや中空加工が施されており、足への負担を軽くするさまざまな工夫がされています。

▲ヒール単体にもこだわりの機能がたくさん

ヒール部分は0.1mm単位の精密な構造が求められるため、車やオートバイ、半導体部品などを製造している国内の精密機器メーカーに生産委託しているのだそう。ギミックばかりに目を奪われますが、製品自体もていねいに作られていると感じました。

■コストパフォーマンスは抜群

気になる靴のお値段は、交換用のスペアヒールが1セット付いてきて、5900円(税別)。キレイに使用していれば、ヒールだけ交換して新品同様の履き心地が蘇ります。靴を2足買ったと考えると、5900円はかなりお得な値段設定といえるのではないでしょうか。

▲カカトは最初から靴にセット済み。交換用のスペアヒールが1セット付いてくるのが嬉しい

■今後のラインナップに期待

現在発売されている6種類のシューズは全て合皮素材。価格を抑えるためだと思われますが、個人的にはあと5000円高くても良いので、足の馴染みが良い本革タイプが欲しいと感じました。今後ラインナップに加わるのを期待したいところです。

▲上段左から:ヴァンプ/ストレートチップ/ストレートチップブラウン
 下段左から:ソワールモカ/ビット/モンクストラップ
※交換用ヒールだけも販売中(販売価格は店舗にお問い合わせください)

靴を酷使しながらも身だしなみに気を付けなければいけない営業マンや、靴の修理店に通う時間のない、忙しいサラリーマンにぴったりの「スライドソールチェンジ」。ぜひビジネスシューズの買い替えの時に検討してみてください。

余談ですが、編集部の女子社員たちにこの靴をお披露目したところ「継ぎ目がとても気になる」という意見が多く挙がりました。私はそんなに気にならなかったので、この反応は少し驚きです。そんな私を見て「女性は足元まで細かく見てるのよ」というありがたいご忠告……。デートに履いていくのは止めておいた方が良さそうですね。

>> スライドソールチェンジ

 


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(取材・文/一戸隆平<メディアム>)

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