「固結び」とも呼ばれるシンプルな結び方です。かんたんかつ、短い靴ひもでも結ぶことができ、主にデッキシューズなどで用いられます。そのままにしておくと自然と結び目が固く締まってしまい、ほどけづらくなってしまうため、短時間向きの結び方になります。
【動画】本結び
(1)はじめに一回、軽く結び目を作ります
(2)右側から出たひもを、手順(1)と逆方向に巻きつけ、もう一度結んだら形を整えます
【番外編】パーティーシーンでキマる!「ヴェントゥーノ結び」
ひもの結び方ではなく「通し方」になりますが、パーティーシーンなどで華やかな足元を演出できる「ヴェントゥーノ結び」をご紹介します。イタリア語で“21”という数字を表す「ヴェントゥーノ」。通したひもの形が真上から見た時に「ⅩⅩⅠ」と見えることから名付けられました。ハトメの数が左右6個ずつのシューズに使える結び方です。
【動画】ヴェントゥーノ結び
(1)左右のひもをつま先側のハトメの表から通します
(2)通したひもをそれぞれ垂直に上のハトメに持っていき、ひもを表側に通します
(3)(2)で出した左右のひもをクロスさせて、3番目のハトメに表側から入れます(4)(3)で通したひもをそれぞれ垂直に上のハトメに持っていき、4番目のハトメから出します
(5)(4)のひもをクロスさせ、5番目のハトメに表側から入れます。最後に、垂直に上のハトメに裏側からひもを通したら出来上がり。蝶結びかベルルッティ結びで仕上げをしましょう
どんなに手入れが行き届いた良い革靴を履いていても、靴ひもがきちんと結ばれていないと魅力は半減してしまいます。またひもが緩んだ靴を履きつづけていると、転倒などのケガに繋がる場合も……。用途や仕事に合わせて結び方を変え、正しい革靴ライフを楽しみましょう。
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(取材・文/一戸隆平<メディアム>)