使用するのは、アウトドア用品を販売する、SOTO製の新感覚スモーカー「スモークポット」。鍋型なので、キッチンに置いてあってもまったく違和感がありません。贅沢に美濃焼を使用したスタイリッシュなデザインに、期待が高まります。
「スモークポット」以外に準備するものは、市販の「スモークチップ」のみ。定番のさくらなど、さまざまな種類がありますが、今回は燻製特有の色味がしっかり出る“ブナ”でつくってみることにしました。
まず、鍋本体の底にまんべんなくスモークチップを敷き、金網を置きます。スモークチップは10〜30グラムが目安。今回はすべて10グラムでつくります。準備はたったこれだけです。
「スモークポット」はガスコンロで直接火にかけて使用します。チップで加熱燻製後に火を止め、フタをしたまま余熱で燻すだけで、燻製が完成してしまうとか。加熱時間は食材や好みに応じて調整可能ですが、今回は「加熱燻製時間7分」、「燻す時間3分」に設定しました。
■まずは定番・カマンベールチーズの燻製からつくってみます
まずは、間違いなく美味しくできるであろう、カマンベールチーズから燻製にしてみました。チーズなど“そのままでも食べられる食材”は50〜80℃、肉や魚などは80〜120℃の温度で燻すと良いそうです。スモークポットはフタの部分に温度計が付いているので、温度も一目瞭然です。
アルミホイルを敷いてチーズを乗せたらフタを閉め、チップを加熱していきます。
スモークポットは、中火よりも弱い火にかけて使用します。今回は弱火で、70〜80℃くらいの温度で加熱しました。
調理中、思ったよりも煙は出ませんでしたが、臭いがしますので必ず換気をしながら使用してください。また、加熱中や加熱直後は鍋本体もフタも、とても熱くなっています。くれぐれもヤケドには気をつけてくださいね。
7分の加熱後、火を止めて待つこと3分間。フタを開けてみると…
燻製の香りが一気に広がります! なかなか、いい感じに色づいて、美味しそう!
切ってみると……
とろ〜り、ほんのり溶けています。食べてみると、なめらかな舌触りが絶妙。チーズというとワインを連想するのですが、カマンベールチーズは焼酎にも合うのだそう。ぜひ試してみたい……!
■テッパンで美味しいやつ!コンビーフ&味玉
続いては、コンビーフ&味玉の燻製をつくります。コンビーフは缶詰のもの、味玉は作り置きしておいたものを使いました。
調理時間が同じものなら、違う食材でもいっぺんに調理できて便利ですね。コンビーフは、缶の下の部分だけを残して火にかけます。
完成!コンビーフはもともと色が濃いため、ほとんど見た目の変化はありませんが、しっかり燻製の香りがついています。そのままで食べるよりも風味が増し、美味しく感じました。塩気がいいアクセントになっていて、ビールやハイボールはもちろん、バケットを添えてワインと合わせても良さそうです。
味玉はやはり安定の美味しさ! これは、つい「もう一本だけ…」とビールに手が伸びてしまう味です。もともと、やや半熟の味玉をつくっていたのですが、黄身が固まってしまうこともありませんでした。タルタルソースにしたり、ポテトサラダに混ぜたりしても美味しそうです。