ランドロイドは、インターネットとつながる家電デバイス。2005年から12年の歳月をかけて完成しました。
セブンドリーマーズ代表取締役社長の阪根信一氏は、ランドロイドの世界観について「苦痛だった家事を助けるだけでなく、衣類と人との新しい関係、ワクワクするような関係を築いてくれる。これが、私たちが考えるランドロイドの世界です」と話します。
ランドロイドがたたむことのできる衣類は、Tシャツ/カットソー、ショート/ロングのボトムス、パジャマなどのホームウェア、フェイスタオル/バスタオルと大きく分けて4種類。今後は同じ靴下を一緒にしてたたむ、靴下のペアリング機能も追加予定だそうです。
たたんだ衣類は“Tシャツごと” “ボトムスごと” といったように、アイテム別に仕分けてくれます。また、一度設定をすれば “お父さんの衣類” “子供の衣類”といったように、家族別に仕分けることも可能。家族別モードでも、タオル類はバスタオルとハンドタオルに分け、それ以外の衣類を家族ごとに分ける仕様になっています。
ランドロイドの使い方はいたってシンプル。本体の真ん中に「サークルインターフェース」という、つまみのような突起があります。折りたたみの基本操作は、このサークルインターフェースを3時・7時・12時方向のいずれかの位置に合わせるだけ。
サークルインターフェースの針を3時の位置に合わせたら、下にある「インサート・ボックス」と呼ばれる冷凍室の引き出しのような部分に衣類を投入、折りたたみ作業が開始できる状態になります。
衣類を入れたらサークルインターフェースの針を7時の位置へ。それだけで、折りたたみ作業が開始されます。
折りたたみがスタートすると、内部のロボットアームが衣類を1枚ずつつまみ上げ、画像解析で衣類の特徴をつかみ識別。人工知能によって衣類に応じたベストなたたみ方を判断します。その後、アームが1枚1枚の衣類をたたみ、たたみ終わった衣類は「ピックアップトレイ」と呼ばれる衣類の取り出し口に運ばれます。
作業が完了すると、サークルインターフェースのLEDインジケーターがお知らせ。針を12時の方向に合わせると、ドアが開き、格納された衣類が取り出せます。
本体での操作は、たったこれだけ。家族モードの設定や、アイテム別・家族別の切り替え、ランドロイドの稼働状況の確認などは、専用のスマートフォンアプリから行います。
さらに、阪根氏は「ランドロイドは、たたむ・仕分けるにとどまらず、人工知能が自ら学習し、随時アップデートしていきます。それにより、これまでたためなかった衣類がたためるようになったり、たたむスピードが上がったり、ユーザーの好みに合わせたたたみ方を選べるようになったりできます」と話します。
「家具でも家電でもない、ランドロイドという“新しい概念”にふさわしいデザインを考えました。末長く使用できるよう、家具のなかで共存できる洗練された佇まいと、新しいからこそ、直感的に使えることが大切だと想い、デザインしました。インテリアに合わせて、最適な1台を選んでいただきたいと思っています」(阪根氏)