例えばEVバイクとして走行中にバッテリーがなくなった場合、この時はペダルをこいで進むこともOK。また、ペダルを漕いで走行中に、坂道だけEVバイクとして走行するなんてことも問題なし。さらには自分の脚とパワーユニットの両方を使用しながら走ることも可能だ。つまりバッテリーを使用したEVバイクとして使用しながら、状況次第で人力を使ってバッテリーをセーブすることができるのだ。
しかも簡単なアクションで折り畳めるため、電車やバス、クルマへの持ち込みも問題なし。目的地まで公共交通機関を利用し、そこから走り出すなんて使い方もOK。
重量は18㎏なので、部屋まで持ち運べない重さでもない。防犯的なことを考えるなら、室内保管しやすいことはかなり安心できるポイントだ。
もし室内まで運べなくても、指紋認証システムを採用したキーレスロックも搭載。指紋は20人分まで登録できるので、家庭や会社などで複数人でも使えそうだ。
実際にEV走行モードで乗ってみると、「思ったよりもスピードが出る」という印象。かなり爽快感がある! バイクと同じように右のグリップにあるスロットルをひねるだけで、約75㎏の自分でも30㎞/hは簡単に出る。
斜度が5%ほどの坂道だと、さすがに少々しんどくなるが、そんな時はペダルを踏み込めばいい。「お互いに協力し合いながら走っている感覚」は、EVバイクや自転車にはないものだといえる。
glafitというブランド自体が、元々クルマやバイクのパーツを作成しているだけあって、走りの部分がしっかりしている。スピードを出すとフレームなどの剛性が足りず、フニャフニャとした乗り味で「頼りなさ・怖さ」を感じる電動アシストバイクも多いが、約30㎞/hで坂道を下ってもガッシリ感があるため、全く怖さはなかった。
ちなみにこのバイク、クラウドファンディングサービスのMakuakeにて公開直後、あっという間に目標まで達してしまったことからも、その注目度の高さがうかがえる。
ただし、原付バイクと同じ扱いになるため、以下の点に注意が必要。
1 ナンバー登録
2 自賠責保険への加入
3 ヘルメットの着用
4 原付免許、及び普通自動車免許
5 車道走行
1台で3役、ありそうでなかったハイブリッドバイクだが、今後、国内の街角でよく見かけることになるかもしれない。
カラーはホワイトツートン、スーパーブラック、ファッションカーキ、ミカンオレンジの4色展開。充電時間は4~5時間。価格は12万7500円だ。
>> グラフィット
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(取材・文/今 雄飛)
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