■従来のステンレスバンドを単体で販売開始へ
「wena wrist」ステンレスバンドは、従来はヘッドとセット販売していた製品。今回バンド単体で販売することになりました。価格は3万3880円~(税込、以下同)。
同機はスマートフォンとペアリングして使用する製品で、「電子マネー」「スマートフォンの通知連携」「歩数などの活動量計測」という3つの機能を搭載します。バンドのみで販売するため、ラグ幅22mmの腕時計ならそのまま取り付けられるのが特徴です。
なお、別売のエンドピースを用いれば、18mm、20mmの腕時計にも装着可能。エンドピースの価格は3000円〜となります。
■新たにスマートフォンとの連携不要で電子マネーが使えるレザーバンドも発表
新商品も発表されました。「wena wrist leather」は革バンド型の製品です。同製品用に開発した超小型のFeliCaモジュールを内蔵していて、電子マネー決済機能(楽天Edy)を利用できます。こちらも手持ちの腕時計に装着可能。
特徴はスマートフォンとのペアリングが不要なこと。充電する必要もありません。その代り、通知の連携や活動量の測定は非対応となりました。メーカー希望小売価格は8380円(税抜)です。
バンド幅は18mm、20mm、22mmの3タイプを用意。素材には国内で加工したカーフレザーを使用します。腕時計との着脱はレバーピン方式を採用。
カラーバリエーションは「ブラック」「ワインレッド」「ホワイト」「タウニーブラウン」の4色。色によってなめし方を変えています。ちなみにFeliCaモジュールの組み込みは職人の手によって行われているそうです。
バンドに内蔵されたFeliCaチップの防水性能はIPX7相当。ただし、レザー素材は水や汗によりシミや色落ちが発生する必要があるので注意が必要です。
機能はかなり限定されていますが、充電不要で、ペアリングの面倒な設定が不要となると、既存の典型的なスマートウォッチに抵抗がある人でも手を出しやすいのではないでしょうか。
■バリエーションを楽しめる展開に
さて、「wena」とは、「wear electronics naturally」の略。財布や万年筆のように愛着を持って長く使ってもらえる製品づくりを目指しているプロジェクトです。「wena wrist」は、同プロジェクトの第一歩として、腕につける製品として展開しているものになります。
従来の商品展開は「どんな商品か理解してもらうこと」を優先するため、ヘッドとバンドをセットで販売してきました。しかし、ある程度認知が広がってきたことを受け、「ヘッドとバンドを自由な組み合わせで利用してもらう」という打ち出し方に切り替えていくといいます。
今後のバリエーション展開にも注目したいですね。
ちなみに、代官山のT-SITEでは「おもいでの時計展」と称したイベントを8月25日(土)〜26日(日)の2日間開催。思い出がつまった腕時計をスマートウォッチとして蘇らせる企画展示が行われる予定です。
>> wena wrist
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(取材・文/井上 晃)
スマートフォン関連の記事を中心に、スマートウォッチ、ウエアラブルデバイス、ロボットなど、多岐にわたる記事を雑誌やWebメディアへ寄稿。雑誌・ムックの編集にも携わる。モットーは「実際に触った・見た人だけが分かる情報を伝える」こと。編集プロダクション「ゴーズ」所属。
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