◼︎MacBookに真っ向勝負を挑む「HUAWEI MateBook X」
HUAWEI MateBook Xは、13インチの2K(2160×1440)ディスプレイを搭載しながら、A4サイズよりも若干小さく、しかも厚さ12.5mm、重さ1.05kgというコンパクト設計を実現していることが特徴。アルミボディにサンドブラスト加工を施し、エッジ部にはダイヤモンドカット処理を施すなど、ファーウェイのスマホやタブレットと同様に、細部の質感にもこだわっています。
第7世代のCore i5/i7を搭載し、発熱対策としてファーウェイ独自の「スペース・クーリング・テクノロジー」を導入していることも特徴。本体内に冷却用のファンを備えず、ファンなしでも効率よく放熱し、ファンの回転によるノイズや埃の侵入も防げることが利点です。
PCでは世界で初めて「DOLBY ATMOS SOUND SYSTEM」を搭載していることもセールスポイント。これは、ソフトウェア面での音質のチューニングだけでなく、ドルビーとファーウェイの共同開発により、2つのモーターを持つ専用スピーカーを開発し、音のひずみを抑えるための制振材も組み込むという、オーディオ専用機並みの設計になっていることが特徴。内蔵スピーカーはもちろん、ヘッドフォン使用時にも、迫力のあるサウンドが楽しめます。
発表会にゲストとして登壇した乙葉さんも、MateBook Xの音質には驚いたそうで、筆者も実際に聞いてみました。「DOLBY ATMOS」のデモ音源だけでなく、YouTubeの動画音声を内蔵スピーカー出力で聞いてみましたが、ノートPCとは思えない厚みのある音でした。
さらに、電源ボタンと指紋センサーが一体になっていて、電源オフから9秒、スリープ状態からは1.9秒でロックを解除して起動できることも利点。キーボードは、キーストロークが1.2mm、キーピッチが19.2mmで打鍵感も上々。防滴仕様なので、うっかり濡れた手で触れても安心です。ただし、防水ではないので、お茶をこぼしたりした際は、すぐに拭くなどの措置は必要です。
HUAWEI MateBook Xは、一見、アップルのMacBookに似ています。おそらくファーウェイも、MacBookの対抗機種となるべく開発したデバイスだと思います。ただ似ているというわけではなく、指紋センサーの利便性や、ドルビー音質、ブルーライトをカットとする「視力保護モード」など、後発メーカーとしての工夫が随所に垣間見られ、しかも、まとまりというか安定性も感じられる仕上がりです。
筆者は、現在MacBook Airを使っているのですが、今後ノートPCを買い換える際には、MateBook Xも選択肢に入れたいなぁと思ったりしました。
カラーバリエーションは、プレステージゴールド、スペースグレー、ローズゴールドの3色で、価格は14万4800円(税別)〜。Office365サービス搭載モデルも用意されます。