■iPadでSwiftの基礎を勉強しよう
世に存在するプログラミング言語には、さまざまな種類がありますが、使用目的や特徴がそれぞれ異なります。iPadでも学習できる「Swift(スウィフト)」はiOS、Mac、Apple TV、Apple Watch向けのアプリケーションを開発するために用いるもの。簡単に言えば、iPhone向けのアプリを作れるプログラミング言語です。
iPadで「Swift」を勉強するには、「Swift Playgrounds」というアプリをインストールします。iPadで「App Store」を起動し、「おすすめ」タブの下部で「Apple App」を選択。その画面に表示される「Swift Playgrounds」をインストールしてください。
「Swift Playgrounds」を起動したら、まずは「プレイグラウンドを入手する」を選択しましょう。最初は「コードを学ぼう1」をインストールします。
ここでプログラミング経験者は「あれ?キーボード使わないの??」と不安になるでしょうが、ご安心を。Playgroundsはゲーム感覚で楽しめるアプリ。画面タップだけでプログラミングの概念を学習できるようになっているんです。
■キャラクターに宝石をゲットさせよう
ゲームのルールは簡単。画面右側に登場するキャラクター「Byte(バイト)」をコマンドで動かして、課題をクリアしていきます。
例えば、このステージだと、Byteに宝石をゲットさせるのがゴールとなります。必要な指示は「3マス分前に進む」ことと、「宝石をゲットする」こと。
画面下部には、使用できるコマンドが用意されています。「collecGem()」は宝石をゲットする指示、「moveForward()」は1マス前進させる指示。つまり、「3マス分前進して、宝石をゲットする」という指示は下記の通りになります。
moveForward()
moveForward()
moveForward()
collectGem()
コンピューターを相手にするときには、とにかく具体的な指示を出さないといけません。初心者は違和感があるかもしれませんが、ゲームを進めていくうちにだんだん慣れてくるでしょう。
こうして、各ステージの課題をクリアしていきます。最初は簡単な指示のみで済みますが、ステージを進めていくことで課題が複雑になっていきます。例えば、複雑な迷路を効率よく進んだり、ワープしたり、地面のスイッチを押したり、などなど。
一般的に、プログラミングを学習すると言えば、“「Hello World」と文字を表示させてみよう”、などから入りますが、なかなか小難しいですよね。もちろん文法は重要ですが、入門者が言語の文法から覚えていくと、「プログラムが何をしているのか」「何のためにプログラムを使うのか」が見えてきづらいのも事実です。
一方、「Swift Playgrounds」では、ゲーム感覚でプログラムの使い方を覚えることから始められます。ステージを進めることで「関数」や「ループ処理」「条件分岐」などの基本が身につけられる仕組み。「Swift」だけでなく、これから他の言語に挑戦したい入門者にも、おすすめできる内容です。プログラミングに興味がある人はまずはここから挑戦してみてはいかがでしょうか。
■「How to」はここから申し込める
「How to:プログラミングを始めよう」のようなAppleが開催しているプログラムの日程は、「Today at Apple」のページから確認できます。
「</>プログラミング」のタブを選択すると、開催予定のプログラムが分かるので、是非チェックしてみてください。ちなみに学習する細かい内容については、その日のプログラムごとに内容が少しずつ異なるそうですよ。
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(取材・文/井上 晃)
スマートフォン関連の記事を中心に、スマートウォッチ、ウエアラブルデバイス、ロボットなど、多岐にわたる記事を雑誌やWebメディアへ寄稿。雑誌・ムックの編集にも携わる。モットーは「実際に触った・見た人だけが分かる情報を伝える」こと。編集プロダクション「ゴーズ」所属。
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