■ZenFone 4 Pro
「ZenFone 4 Pro(ZS551KL)」も5.5型モデルで、ディスプレイ解像度はフルHD。2.5DのGorilla Glassを使っていることや、ディスプレイ下部に指紋センサーを兼ねたホームボタンがあること、USB Type-Cを採用することなどはZenFone 4と同様です。しかし、CPUには、ハイエンドモデル向けのSnapdragon 835を、GPUはAdreno 540を搭載します。RAMはZenFone 4と同じく6GBですが、ROMは倍の128GBです。価格は599米ドル(約6万6000円)となります。
同機も背面にデュアルカメラを搭載しますが、2つ目のカメラが広角ではなく、望遠であることがZenFone 4とは異なる点です。メインカメラは1200万画素/F1.7/画角83°、望遠カメラが1600万画素/F2.6/画角47°となります。センサーはそれぞれSony IMX362(pixel size:1.4μm)、Sony IMX351(pixel size:1.00μm)。
望遠カメラに切り替えることで光学2倍相当のズームが可能。デジタルズームと合わせて最大10倍までのズームが行えます。カメラアプリのUIではボタンをタッチすることで、1倍、2倍、5倍を素早く切り替えられる仕組み。その他の倍率はスライダやピンチアウトの操作で微調整できます。また、背景をぼかせる「ポートレートモード」も使用可能。
先述のZenFone 4が「5倍明るく撮れる」と表現されたのに対し、Proは「8倍明るく撮れる」とのこと。F値とセンサーサイズの違いに加えて、イメージプロセッサーの「ASUS SuperPixel Engine」が貢献しています。
その他、フルHD動画撮影時の手ぶれ補正についても、ZenFone 4が3軸だったのに対し、Proでは4軸の電子式手ぶれ補正を採用している点が異なります。
ちなみに、フロントカメラは800万画素/F1.9/画角88°となっており、画素数こそZenFone 4と同じですが、より明るく、少し広角に撮影できます。
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広角カメラに切り替えて撮影できる「ZenFone 4」か、それとも最大10倍ズームに対応した「ZenFone 4 Pro」かーー。従来のZenFoneシリーズはすでに国内でもMVNOが格安SIMとのセット販売で多様なバリエーションを展開していますが、今回発表されたモデルからは、一体どのモデルが販売されるのでしょうか。
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(取材・文/井上 晃)
スマートフォン関連の記事を中心に、スマートウォッチ、ウエアラブルデバイス、ロボットなど、多岐にわたる記事を雑誌やWebメディアへ寄稿。雑誌・ムックの編集にも携わる。モットーは「実際に触った・見た人だけが分かる情報を伝える」こと。編集プロダクション「ゴーズ」所属。