■S8よりも少し大きいサイズ感
今回発表された「Galaxy Note8」は6.3型モデル。S8/S8+と同様にアスペクト比18.5:9の「インフィニティディスプレイ」を搭載します。前面の物理ホームボタンを廃止し、ナビゲーションバーと感圧式のホームボタンを連携している点も同様です。
ディスプレイが縦長になったことで、ブラウジングする際には、より多くの情報を画面に表示でき、スクロール操作を減らすことができます。またAndroid7.0で実装された、ふたつのアプリを同時に利用する「マルチウィンドウ」機能を使う場合に、それぞれのアプリの表示領域をしっかり確保できるのがメリットです。2.31:1のシネマスコープサイズの映画を横画面で表示する際には、より黒帯を少なくできます。
本体の形状で若干異なるのは、四隅の部分。S8シリーズではやや丸みを帯びていましたが、Note8では角ばっています。また、側面のカーブはS8/S8+よりもキツくなり、その分ディスプレイとして使用できる領域を左右に広く確保しているようです。
■ワンタッチでマルチウィンドウを実現する「App Pair」
Note8でも従来機同様、端末側面端からスワイプすることで、エッジ部にショートカットアイコンを表示できます。注目は、アイコンがふたつ重なった「App Pair」という機能。事前に指定したふたつのアプリを、ワンタップで同時に起動できるという優れものです。
例えば「カレンダー」と「電話」を組み合わせれば、ワンタッチでふたつのアプリが起動。ディスプレイの半分でスケジュールを確認しながら、通話で相手と連絡できます。
もちろん、ふたつのアプリを起動した後は、通常のマルチウィンドウと同様に使用できるので、電話の表示領域を狭めて、カレンダーをより広く表示させるなどの調整も可能です。
■S PenではGIFアニメのメッセージが送れる
Note8の底面右下部分には、専用のスタイラスペン「S Pen」を収納するスペースがあります。S Pen自体のサイズは長さ108mm、厚さ5.8mmとコンパクト。ペン先の直径は0.7mmで細かい描写が行なえます。4096段階の筆圧感知が可能で、ペン自体も防水防塵をサポートしています。
S Penを引き出すと、主要なアプリの候補が最大10個まで表示領域されます。注目したい新機能は「Live Message」。ディスプレイに書いた文字がそのままGIFのアニメーションとして共有できるというものです。メッセンジャーアプリの中でも利用することが可能。例えば、「Happy Birthday」などのメッセージを書けば、そのままスタンプ代わりに手書きの文字を送れます。背景も選択できるので、撮影した写真にメッセージやイラストを書き込むという使い方もできます。
スリープ状態でS Penを引き出すと、ディスプレイにメモを書き込めるScreen Off Memoが使用可能。従来は3ページ程度しか書き込めなかったメモも、100ページまで追加できるようになりました。メモ画面右側に表示された上下の矢印をタップすればページを変更可能です。また、画面左上のピンのアイコンをタップすれば、スリープ時の画面表示(Always On Display)にメモ画面を表示することもできます。
翻訳機能では、新たにセンテンスでの翻訳に対応しました。ペンを引き抜いて翻訳を選択し、ディスプレイにペン先を近づけると、指定した文章全体が訳されます。ペン先を近づけているときにしか訳文は表示されないので、海外サイトなどをブラウジングする際に、リアルタイムに読解できるのは便利ですね。