CX-8は、ユーティリティや快適さにこだわったインテリアが特徴の多人数乗車モデルですが、メカニズムについても旗艦モデルらしく、ブラッシュアップが図られています。
エンジンは、CX-5にも搭載される2.2リッターの直4ディーゼルターボ“SKYACTIV-D(スカイアクティブ-D)”のみの設定ですが、CX-8へ搭載するに当たって、車重や乗車定員の増加を考慮。新型ターボチャージャーの採用や、インジェクターやピストンなど燃焼に関する細部の見直し&改良により、最高出力はCX-5の175馬力から190馬力へ、最大トルクは同じく42.8kg-mから45.9kg-mへと引き上げられています。
組み合わされるトランスミッションは6速ATのみで、駆動方式は全グレードにFFと4WDが用意されます。SUVカテゴリーのクルマではありますが、3列シートミニバンからの乗り換えや、リアシートの優れた居住性を生かしてフォーマルな用途に使いたいといったニーズには、FFモデルが最上位グレードにも用意されているのはありがたいポイントでしょう。
一方、「SUVなのだから、やっぱりアウトドアでガンガン使いたい!」という人にとって、もちろん4WDモデルは心強い存在かと思いますが、さらに朗報をひとつ。CX-8には純正オプションとして、ボートなどの牽引に便利な“トレーラーヒッチ”が用意されています。
「そういうアイテムは後付けでも…」と思うかもしれませんが、純正ならではの利点もあるのです。アフターパーツでも車検はクリアできますが、マツダ純正品の場合、専用のバンパー下部パーツが用意されているのはもちろん、何より車両保証に影響が及ばないというのもメリットといえるでしょう。
このように魅力満載のCX-8ですが、発売日が12月14日と、若干、待たされてしまうのが玉にきず、でしょうか。でも発売開始までの間、全国各地で展示イベントが予定されていますので、気になる人はチェックしてみてはいかがでしょう? なお価格は、319万6800円(XD FF)〜419万400円(XD Lパッケージ 4WD)となっています。
<SPECIFICATIONS>
☆XD Lパッケージ(4WD)
ボディサイズ:L4900×W1840×H1730mm
車重:1900kg
駆動方式:4WD
エンジン:2188cc 直列4気筒ディーゼル ターボ
トランスミッション:6速AT
最高出力:190馬力/4500回転
最大トルク:45.9kg-m/2000回転
価格:419万400円
(文&写真/村田尚之)
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