8年間で160万台を販売!アウディの大人気SUV「Q5」が第2世代へ

新型は、骨格となるプラットフォームから一新。「A4」にも使われる“MLB evo”と呼ばれるモジュラープラットフォームをベースとし、サイズは大きくなりながらも、車重は従来モデルに比べて60kg軽量化しています。

252馬力を発揮する2リッター“TFSI”エンジンに、デュアルクラッチ式の7速トランスミッション“Sトロニック”を組み合わせ、卓越した運動性能を実現するとともに、燃費も11%削減しているといいますから驚きです。

4WD機構は、4輪にかかるトルクの配分を積極的に制御する“クワトロ”システム。通常はフルタイム4WDで走行しますが、常に走行状況をモニタリングし、4WDが不要と判断すれば前輪のみにトルクを配分。走行抵抗を低減して燃費向上をサポートします。もちろん、路面状況が4輪のトラクションを必要とすれば、瞬時に4WDに切り替わります。

走りを支えるシャーシにも、最新のテクノロジーを投入。新開発の電動パワーステアリングと、前後の5リンク式サスペンションの組み合わせで、正確なハンドリングと乗り心地をハイレベルで両立しています。

オプションで用意される新開発のエアサスペンションを選べば、「lift/offroad」、「allroad」などを含む7種類のセッティングを選択可能で、舗装路からオフロードまでしっかりカバーしています。

安全性能についても、先進技術を採用。歩行者検知機能付き衝突軽減システム“アウディプレセンスシティ”や“アダプティブクルーズコントロール(ACC)”を全車に標準装備。渋滞時に対応する“トラフィックジャムアシスト”も2017年末には導入される予定です。

コックピットに目を向けると、メーターパネルにナビゲーションなどを表示できる“アウディバーチャルコクピット”を新設定。“アウディコネクト”によってネットワークに接続されているので、Webを活用した情報サービスを利用できるほか、クルマがWi-Fiスポットになる機能なども標準装備しています。

また、2017年から始まった“セーフティ&サービス”にも対応しており、事故などの緊急時にSOSを発する“Audi SOSコール”を始め、“Audi オンラインロードサイドアシスタンス”、“Audi メンテナンスリクエスト”、“myCar Manager”など、ネットワークを活用した4つの機能を利用可能です。

そして今回、新型Q5の誕生を記念した限定モデル「1st edition(ファーストエディション)」と、“3.0 TFSIエンジン”を搭載したトップスポーツバージョン「SQ5」も同時に発表されました。

ファーストエディションは、20インチアルミホイールや“S line”仕様のエクステリア、レザーシートなどを装備し、704万円(メタリックカラー仕様は713万円)で限定250台が発売されます。

一方のSQ5は、初代Q5では販売の20%以上を占めた人気モデル。新設計のエンジンは、ツインスクロールタイプのターボを採用し、最高出力354馬力、最大トルク51.0kg-mを発生。さらに、“Bサイクル”と呼ばれるミラーサイクルにターボを組み合わせた独自の燃焼方式を採用することで、燃費も従来比で10%改善しています。

SQ5は、エクステリアにも専用設計のシングルフレームグリルやバンパー、20インチのアルミホイールなどを装備。インテリアも専用のステアリングホイールやステッチの施されたレザーシートなどで、スポーティな雰囲気を強めています。

またスポーツグレードらしく、足回りにはダンピングコントロール機能付きスポーツサスペンションを標準装備。走行速度やハンドルの切り角に応じてレシオを可変制御する“ダイナミックステアリング”もオプションで用意し、スポーティなハンドリング性能を味わえます。

このほかSQ5は、Q5ではオプション扱いとなる“アウディサイドアシスト”や、“アウディプレセンスリヤ”といった先進安全機能も標準装備。価格は887万円です。

(文/増谷茂樹)


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