Google Homeの特徴は、とにかく調べられることが多いという点。「今日の天気は?」「最新のニュースを教えて」といったことを調べるのは朝飯前。「チョコレートケーキは何カロリー?」「月までの距離は?」といったことにも答えてくれます。スマホでググれば、すぐにわかることですが、鞄から取り出すのは面倒で、近くにいる家族に「あれ、何だっけ?」なんて聞いちゃうことはないですか? そんな人には、めちゃくちゃ重宝すること請け合いです。
音楽を聴くこともできます。スマホで再生中の音楽を出力するのではなく、「Google Play Music」や「Sportify」の音楽をWi-Fi経由でダイレクトにストリーミングする仕組み。アーティストや曲名を話して再生できるほか、自分で作成したプレイリストの再生も可能。「リラックスする音楽をかけて」といって気分に合う曲を探したり、「この曲名は?」と聞いたり、「音量を上げて」「次の曲」と声で操作することもできます。
スマホに搭載されたGoogleアシスタントと同じように、「明日の午前7時に起こして」と話してアラームをセットしたり、料理をしているときに「タイマーを10分に設定して」といったこともできます。しかも、発表会後に披露されたデモンストレーションを見る限り、話す言葉は必ずしもマニュアル通りの文言ではなく、口語調だったり、やや訛っていたりしてもOKのようです。おそらく、しばらく使うとコツがつかめるのかな、という印象でした。
さらに、Chromecastとペアリングすれば、Google Homeに話しかけるだけで「Netflix」や「YouTube」のコンテンツをテレビで再生でき、一時停止や30秒戻しもOK! フィリップス Hueの照明器具と連携させると、声で点灯したり、暗めにしたり、消灯したりといったことも可能。まだ、対応する機器は少なめですが、スマート家電が普及するきっかけになるかもしれませんね。
Google Homeは、声を聞き分ける「ボイスマッチ」機能も備えています。これは、最大6人までのGoogleアカウントを登録でき、ユーザーの声とアカウントを紐付けて、特定のユーザーの情報だけを聞き出せる機能です。例えば、家族4人のアカウントを登録していて、お父さんが「今日の予定は?」と聞くと、お父さんのアカウントのGoogleカレンダーを参照して、予定が告げられる仕組みです。つまり、スマホのように一人一台ではなく、一家に一台あれば十分に事足りるデバイスと言えます。
ほかにも、毎日の運勢を調べたり、ちょっとした話し相手になってもらったり、いろいろなことができるのですが、もっと期待したいのは今後の進化。Google Homeに対応するアプリやスマートデバイスは、今後も随時増えていくようなので、アップデートのたびに、できることが増えて、それを発見することも楽しみになるかもしれません。
ちなみに、Google Homeが発表された10月5日には、LINEのスマートスピーカー「Clova WAVE」の正式版の発売も開始されました。10月2日には、年内にAmazon.co.jpから「Amazon Echo」が発売されることも発表済み。スマートスピーカーは、今年のボーナス商戦期やクリスマスシーズンに注目される存在になりそうです。
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(取材・文/村元正剛)
iモードが始まった1999年からモバイル業界を取材し、さまざまな雑誌やWebメディアに記事を寄稿。2005年に編集プロダクション「ゴーズ」を設立。スマホ関連の書籍・ムックの編集にも携わっている。
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