■ひとりの外出をサポート
モニタリングアラーム「トレネ」は、カフェやセミナー会場でパソコンなどの貴重品を置いて離席する際、スマホと連携して荷物を見守ってくれるデジタルツールです。
使い方は、スマホとBluetoothでペアリングした「トレネ」を荷物のうえに置くだけ。スマホを持って席を離れると通信が切断され、「トレネ」が見守りを開始します。この間、荷持に振動が加わるとアラームが鳴り、貴重品の盗難を防ぐ仕組みです。
上の写真では「トレネ」を持ち上げましたが、下の荷物を動かした場合もアラームが作動します。一人での外出中、トイレや急な電話などでどうしても席を離れなければならない際、役立ちそうです。
なお、「トレネ」は席に戻ってくるとスマホとの通信が再び開始され、見守りが自動的に終了します。着席中に振動が伝わってもアラームは発動しません。オン/オフをその都度切り替える手間がかからないのもいいですね。
■細かい設定はアプリで変更
「トレネ」が感知する振動の強さは、専用アプリで変更できます。電車や新幹線など振動が多い場所にいるときは強めの振動でアラームが発動するようになるなど、場面に合わせた設定ができます。
現段階では、「トレネ」が使えるのはiPhoneのみとのことでしたが、将来的にAndroidにも対応するのを期待したいです。
■ユーザーの声がわかるクラウドファンディング
今回の発表会ではMakuake取締役の木内文昭氏も登壇。新規事業の創出過程にクラウドファンディングを組み込むことで、ユーザーの声を従来よりも取り入れることができるのではないか、と語りました。
また、商品を量産化する前に予約販売することで、ユーザーの声はもちろん、年齢や性別などを分析ができるのも、クラウドファンディングならではの強みと言えるでしょう。
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キングジムはこれまでも、デジタルメモ「ポメラ」やデジタル名刺ホルダー「ピットレック」など、ユーザーの潜在意識に迫る、ありそうでなかった製品を開発してきました。
今回開発された「トレネ」も、「席を離れている間に荷物がなくなっていたらどうしよう…」という、誰もが経験したことのある悩みに焦点を当てた製品と言えます。製品のフォルム上、パソコンなどフラットな荷物のうえにしかセットできませんが、今後形状を問わずに設置でるようになるといいですね。「トレネ」の発売は2018年2月下旬頃予定。販売予定価格は6800円(税別)です。
>> Makuake「TRENE(トレネ)」
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(取材・文/神戸紅実子)
編集プロダクション「ゴーズ」に所属。”平成生まれ昭和育ち”ながら、スマホやアプリに関する記事を若者文化に乗り遅れまいと執筆中。東横線ユーザーだが、ときどき中央線沿線にも出没する。
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