■進化した3辺狭額縁を採用した「AQUOS R compact」
AQUOS R compactは、今年の夏にフラッグシップとして発売されてヒット中の「AQUOS R」のコンパクト版といえるモデル。最大の特徴は、端末のデザインに合わせたディスプレイ形状を実現する「IGZOフリーフォームディスプレイ」を採用していること。前面の上部と左右がほぼベゼルレスの3辺狭額縁を実現しつつ、ディスプレイ上部にインカメラを配置するという先進的なデザインが目を引きます。
画面サイズは4.9インチで、解像度はフルHD+(2032×1080ドット)ですが、手にしたときのサイズ感は、従来の4.7インチクラスの端末程度。片手でもスムーズに操作できそうです。
IGZOディスプレイは、120Hzのハイスピード駆動に対応し、画面の素早くスクロールしても、文字がちらつかず、動きの速い動画が見やすいこともメリット。動画をより鮮やかに再生する“バーチャルHDR”にも対応しています。
従来モデルと比べて画像処理速度が役3倍になったというオクタコアCPUや、高速メモリ「LPDDR4X」も搭載。ハイスペックとコンパクトを両立させたモデルと言っていいでしょう。
■フルHDのIGZOを搭載しつつ、お手頃価格になりそうな「AQUOS sense」
新シリーズとして発売されるAQUOS senseは、幅広いユーザー層向けの “スタンダードモデル” という位置付けです。されど、5.0インチでフルHD(1920×1080ドット)のIGZOディスプレイを搭載し、動画をより鮮やかな色で再生する「バーチャルHDR」にも対応。RAMは3GBという、必要十分以上のスペックを備えています。
防水・防塵に対応していることに加えて、独自のタッチパネルチューニングにより、画面に水滴が付いていたり、指が濡れていても、スムーズにタッチ操作ができることも特徴。
このAQUOS senseは、すでにauが取り扱うことが発表されていて、11月上旬発売予定。価格は3万2400円(税抜)で、毎月割の適用後の実質負担金は1万6200円(税抜)。コスパの高さにも期待してよさそうです。
なお、AQUOS R compactが、どのキャリアから発売されるのかは、まだ発表されていません。AQUOS senseについてもau以外からの発売予定について言及されませんでした。ですが、NTTドコモとソフトバンクから、どちらかのモデルが発売されるのは間違いないはず。キャリアからの正式な発表を待ちましょう。ちなみに、NTTドコモは10月18日に新製品発表会を開催予定です。
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(取材・文/村元正剛)
iモードが始まった1999年からモバイル業界を取材し、さまざまな雑誌やWebメディアに記事を寄稿。2005年に編集プロダクション「ゴーズ」を設立。スマホ関連の書籍・ムックの編集にも携わっている。
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