■スペック重視のギーク層は、ハイエンド3モデルに注目!
先進性を重視するハイエンド志向のユーザーにオススメしたいのは、まもなく発売されるiPhone Xの対抗馬となりそうなモデル。その最右翼といえるのが「Galaxy Note 8」です。
Galaxy Note 8は、日本では久しぶりの発売となるGalaxy Noteシリーズの最新モデル。約6.3インチの有機ELディスプレイは、クアッドHD+(1440×2960ドット)という高解像度。RAMは6MBで、下り最大788Mbpsに対応するなど、パフォーマンス性能は冬春モデルの中では最も期待できそうです。背面のデュアルカメラは広角(F1
7/1220万画素)+望遠(F2.4/1200万画素)という構成。ペンを取り出すとすぐにメモが取れ、書きやすさも抜群。筆跡が送れる「ライブメッセージ」という新機能も楽しめます。
普段使いの性能を重視することはもちろん、映像も音楽もカメラも存分に楽しみたい人でも満足できそうなのが「V30+」。約6.0インチ・クアッドHD(2880×1440ドット)の有機ELディスプレイを搭載し、RAMは4GB、最大速度は788Mbpsというハイエンド仕様です。
メインカメラはF1.6/約1650万画素+F1.9/約1310万画素のデュアルカメラ。画面を上下2分割した写真や動画が撮れたり、映画のようなエフェクトを有効にして雰囲気のある動画を撮影できるなど多彩な撮影モードは、InstagramやYouTubeなどの愛好者に役立ちそうです。
さらに、GoogleのVRプラットフォーム「Daydream」に対応しており、VRヘッドマウントディスプレイ「Daydream View」がもらえるキャンペーンも実施されます。音響面では、前モデルから引き続きB&Oとのコラボが行われており、ハイレゾ対応のイヤホンも同梱されます。
今回の発表会で最も注目を集めていたのは、2画面ディスプレイ搭載の「M」です。ドコモ主導で開発されたモデルで、2画面それぞれで別々のアプリを利用したり、2画面を連結させて、地図や電子書籍などを見やすくしたり、L字に開いて、テーブルで向き合う2人で同じ映画を観たりするなど、フレキシブルな使い方ができることがセールスポイント。
実はドコモは、2013年にNECカシオモバイルコミュニケーションズ製の「MEDIAS W」という2画面モデルを発売したことがあります。ギーク層の間では話題になったものの、どちらかと言えば“異端モデル”として扱われ、ヒットにはつながりませんでした。時代が移り、スマホでのマルチタスク利用が当たり前となり、映画配信や電子書籍が普及した今、2画面には新たな需要があるのではないかと期待されます。
■安心して使えるモデルを選びたい堅実派には?
人気のXperiaシリーズは、約5.2インチ画面の「Xperia XZ1」と、約4.6インチ画面のコンパクトモデル「Xperia XZ1 Compact」が発売されます。どちらも、Android 8.0を搭載し、RAMは4GBという最先端の仕様。ソニーモバイル独自のカメラシステム「Motion Eye」を採用し、「3Dクリエーター」という新機能を楽しめることもセールスポイント。作成した3D画像は、マチキャラに設定したり、SNSでシェアしたりできるほか、オリジナルフィギュアを作成することもできます。
米国国防総省の資材調達基準「MIL」規格の23項目をクリアし、さらに高さ1.5mからコンクリートに落下させても画面が割れないというタフネス性能が自慢の「arrows NX」。新モデルには「Exlider(エクスライダー)」という新機能が追加されました。側面の電源ボタンをなぞるだけで拡大表示に切り替えたり、ウェブページを自動スクロールさせたりと、一度体験すると手放せなくなりそうな快適さでした。
■とにかく安く使いたい人は「docomo with」対象モデルが狙い目
毎月の利用料が1500円割引される「docomo with」の対象機種も、新たに3機種が発表されました。
シャープ製の「AQUOS sense SH-01K」は、約5.0インチのIGZOディスプレイを搭載し、RAMは3GB。防水・防塵対応で、指紋センサーも備えるという充実仕様。コンパクトながら高性能で、長く使い続けたい人にも適していそうです。
前モデルは一括648円で販売され、“ドコモ版の格安スマホ”として人気を集めたMONOの第2弾「MONO MO-01K」は、シンプルなデザインはそのままに、ディスプレイは約4.7インチHDから約5.0インチHDへ、RAMは2GBから3GBへグレードアップ。背面は陶器のような手触りで、ロゴなどの文字を一切排除するという潔さ。実売価格は2万円台になる見通しです。
シニア向けのスマホもdocomo withに対応します。「らくらくスマートフォン me」は約4.5インチのHDディスプレイを搭載し、見やすい画面表示と、初心者にもわかりやすい操作性が特徴。まだ開発途中のため、実機の展示はありませんでしたが、スマホを初めて使う人も検討の価値がありそうです。
■個性を追求するならコラボレーションモデル
Disney Mobile on docomoの最新モデル「DM-01K」は、約5.5インチのフルHD+(1080×2160ドット)ディスプレイを搭載。2018年はミッキーマウスのスクリーンデビューから90周年ということで、特別デザインの箱に梱包され、スワロフスキーが輝くカバーも同梱。内蔵のショートムービーの中には、このモデルだけに収録される新作もあるそうです。ピンク、ホワイトのほかに、Disney Mobileシリーズではレアなブラックもリリースされます。
人気コミック「ジョジョの奇妙な冒険」のコラボモデルも5年ぶりに登場します。ベースとなるのは「V30+ L-01K」で、約6.0インチの有機ELディスプレイや多機能なデュアルカメラなど高性能はそのままに、荒木飛呂彦氏が監修したオリジナルコンテンツもプリセットされるとのこと。発表会では、背面パネルのみが公開され、詳細が明らかになるのは12月以降になる見通し。ドコモの関係者に聞いても、LGの関係者に聞いても、具体的なことは教えてもらえませんでしたが、とにかく「すごいモデルになる」とのこと。ジョジョのファンにとってはプレミアムモデルとなりそうですよ!
■実機に触れてきた取材陣のイチ推しモデルは?
スペックや機能にも妥協したくないが、操作性も重視したいという筆者・村元正剛が選んだのは「V30+」。LGエレクトロニクス製の有機ELディスプレイは色の再現性が高く、カメラが高性能ながら使いやすいことにも惹かれました。
女子目線で取材したライター・中川美紗が選んだ1台は「Disney Mobile on docomo DM-01K」。特に気に入ったのがブラックで、付属のカバーの内側がピンクになっているところにビビッときたようです。
気になるスマホが発売されるときには海外まで取材に出向くライター・井上晃が選んだのが「M」。大画面モードにすると電子書籍などが見やすく、持ち歩きやすいタブレットの感覚で使えそうな点に注目したようです。
みなさんも、ぜひお気に入りの1台を見つけてくださいね!
>> NTTドコモ
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(取材・文/村元正剛)
iモードが始まった1999年からモバイル業界を取材し、さまざまな雑誌やWebメディアに記事を寄稿。2005年に編集プロダクション「ゴーズ」を設立。スマホ関連の書籍・ムックの編集にも携わっている。
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