■使い方はいたってシンプル
使い方は簡単。画面下にある左右の矢印をタップするだけ。設定で、“話しかける言語”と“翻訳する言語”を選択します。
例えば、日本語を左側に、英語を右側に設定した場合は、左の矢印を一度タップして話しかけ、真ん中の丸をタップすれば英語への翻訳が始まります。相手の英語を日本語に翻訳するときは、右の矢印を一度タップして、先ほどと同じ手順を踏めば日本語に翻訳されます。
ひとつのデバイスで、相互間の翻訳が可能なため、スムーズなやりとりが可能になります。話した日本語や、翻訳後の言語がディスプレイ上に表示されるため、正しい日本語が読みとられているかどうかの確認もしやすいです。
もう一度翻訳を再生したいときには、履歴から選択すれば何度でも再生できます。「試着していいですか?」など、よく使うフレーズがあるときには、履歴からタップするだけで相手に伝えられるのもメリットです。
実際に筆者も実機を使ってみましたが、普段話すスピードで話してもしっかり翻訳されて、言葉の読み取りや翻訳の精度が高いと感じられました。また、大きさも、手のひらに収まり、ポケットに入れていても邪魔にならないサイズ感で好印象でした。
■活用できるシーンはさまざま
旅行先でのシーンで使えることはもちろん、旅行用の英会話だけでなく、ビジネスシーンの会話などに対応しているのも特長です。
このように、ひとつの使い道だけでなく、さまざまなシーンに対応します。
また、長いフレーズや2文、3文での翻訳も得意なので、実用性が高そうです。
ソースネクストは、2017年4月に外国語を学習するためのソフトを販売するロゼッタストーン・ジャパンの買収をはじめ、「言葉の壁をなくす」ことを目標に掲げているとのこと。同社松田社長は、「言語学習が不要な未来の実現を目指す」とPOCKETALKへの意気込みを語りました。
発売は12月14日からですが、ソースネクストのWEBサイトでは購入の予約を受付中。グローバル化が進み、ますます言語の境界線がなくなりつつあるいま、これからの翻訳・通訳市場の展開に期待が高まります。
“2020年までに50万台の販売を目指す”というPOCKETALK、年末年始の海外旅行に向けて、1台試してみる価値はありそうです。
>> POCKETALK
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(取材・文/中川美紗)