「飲める文庫」は、誰もが知る日本文学の傑作を題材に、それぞれの作品の読後感を味わいで再現したブレンドコーヒーです。とりあげられた作品は、島崎藤村『若菜集』、太宰治『人間失格』、夏目漱石『吾輩は猫である』『こころ』『三四郎』、森鷗外『舞姫』。いずれも日本を代表する巨匠の名作ばかりですが、なんといっても興味深いのは「作品からインスピレーションを得た」などと、ぼんやりとした表現で片付けてはならない、本気度の高いデータ分析に基づいたブレンドの開発プロセス。
1万件以上の文学作品の読後レビューから、最先端AI技術で作品ごとの味覚指標のレーダーチャートを導き出し、やなか珈琲のカップテスターがそのチャートをレシピに試行錯誤の末に生み出したという気合いの入りようは、ただただ驚きの一言です。
例えば『人間失格』では、淡々と語られる人間の弱さを、滑らかな口当たりで飲み易く、質の高い豊かな苦味で表現。『舞姫』では美しい文体で描かれた若い恋がチョコレートのような甘味と滑らかでソフトなボディで蘇る、といった具合。コーヒー片手に読み進めながら作品の世界観にどっぷり浸るのもいいし、読了後の余韻の中で名場面を思い返しながら味わうのもオツです。
各作品ごとに発売される「飲める文庫 ビーンパッケージ」は10月27日~11月30日までの期間限定で、価格はそれぞれ950円/100g。手軽なドリップパックを文庫本を模ったパッケージに収めた「6作品飲み比べ ドリップバックセット」 は11月8日~30日までの同じく期間限定で、価格は2340円。いずれもやなか珈琲店舗にて販売。ただし、在庫がなくなり次第終了なのでご注意を。
>> NEC「飲める文庫」
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(文/&GP編集部)
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