人それぞれ視力が違うように、耳も左右差や音の高さなど、その人特有の能力差があります。これは年齢だけでなく、季節や時間帯、疲労度合によっても変わるそう。そこで米EVEN社が開発したのが、特許取得の独自のテクノロジー“EarPrint”。音楽本来のサウンドを、人間の脳が正しく認識するために必要な周波数帯域とそのレベルを解析し、人によって異なる聴覚特性を検知します。そうして楽曲の持つ本来の音を、その人にとって最適なバランスで聴けるよう自動補正が可能に。まさに“耳のためのメガネ”のようなものなんです。
測定と聞くと、大がかりで時間がかかりそうな気がしてしまいますがご安心を! EarPrintの測定方法はいたってシンプル。ヘッドホン、イヤホンの本体またはコントローラ部に内蔵された自動プログラムを起動し、聞こえる音に答えていくだけ。一般的な聴力テストでは250Hzから8kHzまでの周波数レンジを使いますが、さらに細かい125Hzから14kHzを左右の耳それぞれで8ポイントずつの周波数帯域に分けて測定。その結果に基づいて左右の必要な音量を自動で補正してくれます。
今回登場するのは、ウォルナット材がポイントのヘッドホン2種類とイヤホン1種類。作曲家、録音エンジニアによるサウンドデザインで音質は折り紙つき。もちろんどれもEarPrint搭載です。
「EVEN H1 Headphones(イーヴン エイチ・ワン・ヘッドホン)」は、ゴツくなりすぎないデザインで、コーディネートのアクセントにもなりそう。市場予想価格は1万9440円。
Bluetoothワイヤレスモデルなら「EVEN H2 Wireless Headphones (イーヴン エイチ・ツー・ワイヤレス・ヘッドホン)」。専用のスマートフォン・アプリ(無料)を使えば自分のイヤープリントを視覚化し、複数のプロファイルをセーブできます。自分の体調に合わせて使い分けたり、家族で共有なんてことも可能。市場予想価格は2万7000円。
イヤホン派には「EVEN E1 Earphones(イーヴン イー・ワン・イヤホン)」を。豊かな低域とウォームな中域、鮮明な高域が特徴です。市場予想価格は1万3500円。
いつも聴いているお気に入りの楽曲も“自分専用”のヘッドフォンで聴いたら、ひと味ちがった楽しみ方ができるかも。3種類とも2017年12月15日発売です。
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(文/&GP編集部)
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