まずは乗ってみてから。自由に乗り換え可能な定額制バイクシェアシステムが誕生!

クロスバイク、ロードバイクなどのスポーツバイクを楽しんでいる姿は、すでに珍しいものでなくなったが、その一方で“デビュー”できない人もまだ多い。このハードルを上げているのが、やはりバイク価格の高さだろう。エントリーモデルといわれているものでも7万円以上するのがスポーツバイク。もちろん、相応のクオリティを持つバイクなので、価格が高い点には納得しているものの、「果たして自分に楽しめるのだろうか?」「すぐ飽きてしまうのではないか?」という不安もあり、なかなか一歩踏み出せないのが正直なところではないだろうか。

「そんな不安を解消するために開発したのが、このロングタイムシェアです。毎月、定額料金だけで、弊社が準備している自転車に自由に乗っていただくことが可能です。その後一定期間乗っていただければ、他の自転車に乗り換えも自由です」

と話すのは、このシステムを開発した、ちゃりカンパニーの久保田哲也さん。

今回リリースされたシステムは、2年契約、月額3480円~の定額制。最初のバイクに乗車してから180日経てば、新しいバイクに乗り換えられる。それ以降は90日ごとに乗り換えられるシステムだ。もちろん、乗っているバイクが気に入ればそのまま乗り続けてもOK。

乗車可能なシェアバイクの種類はかなり豊富。ロードバイクから、クロスバイク、ミニベロ(小径車)、マウンテンバイクなどから自由に選べる。

(画像はイメージです)

「『買ってから分かることもある』ということを知ってほしいですね。私も仕事柄、ロードバイクを購入して乗ってみたんですが、続かなかった(笑)。私の場合は中古バイクの売買をしている会社に所属しているので、乗らなくなったロードは何とかしましたが、一般の人はなかなか簡単に思い切ることは難しいと思います。せっかく買った、という思いもありますし、家族の目もありますし、なんだかちょっとした敗北感みたいなものもありますし。でもこのシステムなら、ロードバイクでスタートしたけど、子供ができたから、かご付きのクロスバイクに乗り換えるということも可能だし、逆にママチャリっぽいものからはじめて、子供の手が離れたからロードバイクやクロスバイクに、という使い方ができます。もちろんずっとロードバイクを乗り換えながら乗り続けることもできます。個人のライフスタイルの変化に応じた使い方ができると思います」

ラインナップをみると分かるが、新車の中に中古のバイクが混在している。それはこの会社が中古バイク売買の専門店をベースにしているから。所有している豊富なバイクの中から選んだものをシェアバイクとして準備している。

「シェアできるバイクは、新車もありますし、弊社で買い取った中古のバイクもあります。でも中古であっても問題なく整備していますし、コンディションは良好。今はまだ新車の台数は少ないのですが、これからどんどん増えていく予定です」

最近は自転車のプロショップに行くと、さまざまな試乗車が準備されていることが多い。気になるバイクに実際に乗れて、気に入ったらそれが購入できるという仕組みだ。しかし乗れたとしても、ショップの近所を10分程度。何となくいいな、とは思っても、それが本当に自分の使い方・好みに合っているかは、正直なところ分からない。

このロングタイムシェアは、軽量なもの、快適性の高いもの、旅に適したものなど、使い方が細かく分かれているロードバイクを選ぶ場合にも役に立つ。じっくりと想定されるシチュエーションで乗ってみれば、自分が欲している方向性を見つけられるだろう。うまくそれが見つかったら、そのバイクをそのまま購入できる。

「定期的に自転車を乗り換えることは、自転車に愛情がないようにも思えますが、そうではなく、自分にぴったりの自転車が見つけられるので、自転車を長く楽しめるようになると思います」

月額+1500円で盗難や故障などの保証がついたプランもあり(申し込み時に要確認)。不安なく自転車が楽しめる新しいバイクシェアの形、試してみる価値がありそうだ。

「スニークル ロングタイムシェア 」
価格:3,480~5,980円(税込/月額)

取り扱い店舗:スニークルTOKYO
〒153-0051 東京都目黒区上目黒2丁目24-15 1階
TEL:03-5708-5775
営業時間:11:00~20:00
定休日:木曜日

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(取材・文/今雄飛)

こんゆうひ/ミラソル デポルテ代表

スポーツブランドのPR業務を行うかたわら、自転車、、トライアスロン、アウトドア関連のライターとしても活動中。趣味はロングディスタンスのトライアスロン

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