■QR・バーコードをレジで提示するだけ
「d払い」を利用するには、まずアプリをインストール。認証番号を入力してログインすることで、利用可能となります。
加盟店の店頭で「d払い」を使用することを伝えたら、アプリのQRコードかバーコードが表示されている画面を表示させ、提示しましょう。
店舗スタッフがバーコードリーダーまたは、端末のカメラでコードを認識させれば決済が完了となります。なお、後からメールで決済完了の通知も届きます。
なお、アプリには端末にかけたセキュリティロックを反映できます。
■決済方法はキャリア払いかクレジットカード
決済方法としては、大きく分けて(1)電話料金の支払いに合算する、(2)クレジットカード支払いを利用する、2種類が選べます。
さらに決算ごとに「dポイント」を1ポイント=1円で使用することや、「ドコモ口座」の残高を充当することも可能。
ちなみに、200円(税込 ※)の決済につき、1ポイントのdポイントが付与される点もおトクです(※Eコマースの支払いでは100円につき1ポイントとなります)。
電話料金合算支払いの上限額は基本的には1万円に設定されており、これは利用状況によって変動します。3万、5万のように段階的に上昇し、最大10万円まで拡大可能とのこと。なお、設定から上限をあえて下げることもできるので、浪費が気になる場合も安心して使えます。
ちなみに、格安スマホや他キャリアなどを利用しているNTTドコモ以外のユーザーも、アプリさえインストールすれば「dアカウント」でログインでき、d払いを利用できます。ただし、この場合には、電話料金合算支払いは行えず、クレジットカード払いを選択ことになるので留意しましょう。
◼️現状ではローソンやマツモトキヨシなどの10社が加盟
「d払い」が利用できる店舗には、同サービスのマークが明示されます。また、アプリ内からも使える店舗が一覧で表示されており、そこから確認することも可能です。
現在、サービス導入が確定している加盟店として、ローソンなどの10社が明かされました。しかし、「まだ交渉中の企業もほかにある」とされており、今後も徐々に加盟店は増えていく模様。
また、将来的には、大企業だけでなく小規模な店舗も対象に展開していくと考えられます。従来のスマホ決済を導入する場合、一般的にはPOSレジの改修を行う必要がありましたが、「d払い」の場合には、市販のタブレットと専用アプリを用意すれば、比較的容易に導入可能だからです。
■「d払い」のメリットはクレジットカードが要らないこと
背景について少しだけ触れておくと、QRコードやバーコードを利用したスマホ決済サービスは、中国を中心に海外では既に普及が進んでいました。
代表的なサービスとしては「Alipay」「WeChat Pay」などが挙げられます。国内企業もインバウンド需要を受け、これらのサービスに対応する店舗を増やしています。
また、国内でも「LINE Pay」や「楽天ペイ」「Origami」など、既に競合サービスは存在しています。
こうした中で、今回発表されたNTTドコモの「d払い」がユニークになってくるのは、クレジットカードを持たなくてもドコモユーザーなら電話料金の支払いと合算して利用できる点。
カード支払いを敬遠する層にとって、非現金支払いの選択肢の一つとなり得る可能性を秘めています。
>> NTTドコモ
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(取材・文/井上 晃)
スマートフォン関連の記事を中心に、スマートウォッチ、ウエアラブルデバイス、ロボットなど、多岐にわたる記事を雑誌やWebメディアへ寄稿。雑誌・ムックの編集にも携わる。モットーは「実際に触った・見た人だけが分かる情報を伝える」こと。編集プロダクション「ゴーズ」所属。
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